みやこやスタッフブログ 振袖について

成人式で振袖を着る理由は?

年が明けてひと段落するこの時期ですが、
皆さんどうお過ごしですか? もうすぐ立春です。
暦上では春が訪れようとしていますがまだまだ寒いですね。
体調管理をしっかりして風邪をひかないように温かくして過ごしてくださいね。

 

さて、2022年の成人の日は1月10日です。
来年の成人式まで一年を切りましたが、
新成人となるお嬢様の中には「どうして成人式で振袖を着るの?」
と思っている方もいるのではないでしょうか。

 

振袖は華やかで可愛いですが、それだけではありません。
今回は最初に着物を着る機会についてや、
着物を着るメリットについてお話してから、
成人式で振袖を着る理由をお伝えしたいと思います。

 

 

 

着物を着る機会と理由

お宮参りに始まり、七五三、十三参り、成人式、結婚式に葬儀。
昔の人は普段着として着物を身に着けていたので、
現代では着る機会がかなり減ってしまいましたが、
人生の節目節目に着物を着る機会はあります。

そもそもどうして日本人は大切な日に着物を着るのでしょうか。
それは、着物は日本人の精神や感性を形にしたものだからです。

和装には「格」があり、種類によって着て行くべきシーンが違います。
TPOをわきまえるその心遣いが日本人の精神を形にしたものです。

 

着物には四季に沿った生地や模様、柄があります。
日本の気候に合わせた生地選びや、
季節を先取りする模様や柄選びが日本人の感性そのものなのです。

精神や感性を基に生まれてきたものを私達人間は「文化」と呼びます。

もちろん洋服でもさまざまなイベントに参加する事が出来ます。
しかし着物という日本の文化を身に着けると
より引き締まった気持ちで通過儀礼と向き合うことができますよね。

 

 

 

着物を着るメリット

2012年からは中学の家庭科の授業で
和服を取り上げられることにもなりました。
和服に触れる機会を学校で設け、
より身近に日本文化を感じ、昔から続く日本人の心に触れることが目的です。

 

文化を守ることは大切ですが、
着物を着ると他にどのようなメリットがあるのかを考えてみましょう。

 

一目置かれる

町中で着物を着て颯爽と歩く方を見て
「格好良い」と思った経験はないでしょうか。
着物を普段着として着ている人は少ないので、
着物を身に着けているだけで「良い所のお嬢様だ」と思う方もいますし、
その場が華やぎます。

 

着物は小物も多いので色使いも難しいです。
しかし、難しいコーディネートを着こなせばお洒落上級者です。
周りの視線を独り占めすることもできるでしょう。

 

美肌効果

最近はさまざまな色の半襟が出回っていますが、
白色の半襟は光を反射して顔を明るくしてくれるレフ版のような効果が得られます。
顔のトーンが上がり美肌に見えるので、
着物だけでなく着ているお嬢様自身も輝いて見えますよ。

 

体型カバー

着物は身体のラインをなるべく平らにして着るものなので、
体型のコンプレックスがある方には向いています。

 

ふくよかであることを気にしている方も、
体が華奢すぎるのが気になるという方も、着物を着れば平等に美しくなれます。

 

年を重ねるのが楽しくなる

ある程度の年齢になると
誕生日が来るのが憂鬱になる方も多いですが、
年齢を重ねれば自ずと大人の余裕が身に付きます。
若い頃は無頓着だった着物の柄に注目して四季を感じ、
日本の季節の移ろいを慈しむことができます。

 

また、着物姿は年齢を重ねるほど素敵になっていくと思いませんか?
若々しい美しさから大人の女性の美しさ、
オーラのある美しい年の取り方を下ご年配の女性。
それこそ季節が移ろっていくように、
それぞれの年齢の美しさを着物と共に身に着けることができる私達日本人は幸せ者です。

 

成人式に振袖を着る理由

着物を着る理由やメリットを知り、
着物を着たいという気持ちが強くなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
次は本題の振袖を成人式に着る理由について説明します。

現在の振袖に一番近い形状となったのは江戸時代と言われています。
熱を逃がすために脇が大きく開いた子ども用の小袖が元になっています。
大人になると袖を短くして脇を縫うのですが、
女の子の小袖は時代が進むにつれ長くなっていきます。

 

その当時、歌舞伎や踊りで登場した華やかな袖の長い着物に若い女の子たちが
インスピレーションを受けて袖を短くせずに脇を閉じたのです。

そして明治以降になるとその服装が未婚女性の正装となり、
日本古来から形を変えながらも続いている
成人の儀で身に着けられるようになったのです。

 

振袖の袖が長いのはなぜ?

ファッション的な意味合いもあった袖の長い振袖ですが、
他にもいろいろな意味が含まれています。

 

日本は古来より、空気を揺るがし、神を呼び起こすという儀式があります。
これは「魂振り(たまふり)」と呼ばれていて、例えば参拝の際に鈴を鳴らしたり、
柏手を打ったりする行為も「魂振り」に含まれます。

神を呼び起こしてお願いごとをしたり、
髪の御加護をいただいたり、厄を払うのです

 

昔は神にのみ行われていた魂振りですが、人間同士でも行われるようになりました。
その代表的な例が「いってらっしゃい」と手を振り、
見送った人の安全を願う行為です。

 

また、未婚女性が振袖の長い袖を振るというのは求愛のしるしとも言われていました。
女性が直接口で「好き」と伝えるのではなく、袖を振ることでアピールしていたのです。
なんとも奥ゆかしい仕草ですね。

 

告白をした、された際に「振った」「振られた」
と言うことがありますが、その語源も振袖です。

 

見た目にも華やかで、
女性の仕草を美しく見せてくれる長い袖の振袖は、お嬢様にピッタリの服装ですね。

 

結婚をすると、振袖は卒業です。
袖の短い「留袖」という着物を着ることになりますが、
留袖には夫に想いを留めるという意味があります。

 

長い袖には未婚女性の想いとおしゃれが込められています。
留袖にも振袖に負けず劣らず素敵な意味がありますが、振袖は結婚前にしか着ることができません。
成人式では振袖で飛び切りのおしゃれをしましょう!

 

まとめ

世界には成人をお祝いする儀式が沢山ありますが、お祝いをしない国も存在します。
そんな中、日本の成人式は世界から一目置かれているのです。
振袖の美しさが目を惹くのでしょう。

 

一年はあっという間です。
今からどの振袖を着るか検討しておくことをおすすめします。
日本の誇れる文化を身に着け、胸を張って成人式を迎えましょう。

 

関連記事

成人式の着物選び はじめの一歩は?

成人式の振袖選びは早いに越したことはない

 

**********************

みやこやでは引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止対策をしながら営業しております。

お客様の健康と安全を第一に考え、ご来店の際は事前のご連絡をお願いしております。

密を防ぐため、お時間の調整をお願いする場合がございます。予めご了承ください。

>>ウェブから来店予約する[24時間受付中]

>>電話をかける
・足利店 0284-70-6788(年中無休)
・太田店 0276-30-3399(火・水定休)

>>問い合わせから質問する

みやこやは栃木県足利市、佐野市、群馬県太田市、館林市など両毛地区から多くのお客様にお越しいただいております。
成人式の準備や振袖の前撮り撮影に関するお手伝い、着物に関するご相談は、老舗の着物専門店みやこやへお気軽にお声がけください。

**********************