華やかな振袖は様々な色で織られています。振袖の人気色、赤、緑、青、白、様々がありますが、今回は白ベースの振袖についてご紹介します。

白について

白の着物は純真、無垢というイメージがあります。
白はまっさらであることから連想し、物事の始まりにふさわしい色です。
花嫁衣装に代表される様に、女性を美しく輝かせる色でもあります。白地の着物はそれを着る女性を明るく、美しく魅せることができるのです。
また、洋服でも白は様々な場面で着るので、着物が初めて、という方でも着やすい色でもあります。

写真写りもとてもいいのが白の着物のいいところです。
成人式等の会場内でも顔映りよく、明るい色は華やかさを保つことができます。
また屋外の撮影でも輝かしく魅せてくれます。成人式が行われる季節は晴れもあれば、曇り、雨、雪の事も。白地の着物はどんな天気でも映えるのは、太陽の光をイメージする色だからです。

白と色の組み合わせ

白い着物ですが、振袖で白一色という物はあまりありません。
白のその美しさをベースに、振袖の華やかな紋様や柄を選びます。

振袖には様々な色を使いますが全体的な印象として、

白＋白　清楚さ
白＋ピンク　かわいらしさ
白＋赤　明るさ
白＋黄色　はつらつ
白＋水色、さわやか、
白＋緑、黒　クール、モダン

となります。顔周りや全体の明るさを残しながら、色の印象を変えることができるので、肌見せの良さと自身に合った雰囲気を一緒に選べるのが白地の着物の良さなのです。
また、同じ色の着物でも白を基調にすることで、色そのものの印象を和らげ、より親しみのあるものにしてくれます。

例えば、ピンクの着物がいいけれど、甘くなりすぎるという方は白地にピンクの柄を合わせることで成人した大人っぽさと可愛さの両方をかなえることができます。
クールな黒の着物がいいという方にも、白を基調とすることで華やかさがぐっと増します。

その印象は白をベースに描かれた色の印象は描かれる柄の大きさ、種類によっても変わります。

宝尽くし、鶴亀、松竹梅、御所車といった古典柄は金や赤で彩られ、白地の着物では紋様が美しく浮かび上がります。特に太陽の下では、白が光輝き、より柄を際立たせてくれます。

大きな花、小さな花、蝶といった色とりどりに描かれる紋様は空間を舞うごとく、自然な美しさを演出します。

この様に、白地の着物は振袖の華やかな柄を美しく浮かび上がらせてくれます。基調の白の印象が色で変わり、描かかれる柄でまた変幻するのです。
さらに、色のグラデーションが表現されていたり、色づかいもより多くの色を用いることができるので着物全体で様々な要望を満たしてくれることでしょう。

ここまでは着物の白の良さをお伝えしてきましたが、着物選びはまだまだ続きがあります。

白の着物と小物選び

振袖も洋服と同じ様に帯を始め、重ね衿、帯上げ等沢山の小物の色の組み合わせを楽しめます。特に振袖は若い女性の格式の高い正装になるので小物も華やかな色、柄の物が多くなります。着物のキャンバスをさらに美しく小物達で飾るのです。

白地の着物の良さはここでも発揮されます。

小物合わせるときに着物のベースや柄の色に合せて小物を選択していきますが、白は変幻自在。様々な小物とコーディネートを楽しみやすいのです。成人式はもちろんのこと、様々なシチュエーションで振袖を楽しみたい。そんなときに、白地の着物は小物を変えることによって様々な表情を楽しむことができます。

気軽にコーディネートを変えるなら、首元の重ね衿や帯上げの色を変えるだけでも簡単に印象を変えることができます。白地の着物は柄との相性をみて選ぶことができるので、選択肢が広がりやすく、着物の柄を生かしつつ色を遊ぶことができます。
成人式など自身の華やかなシチュエーションは、はっきりとした色を
結婚式の参列などの時はすこしトーンを抑えてみる、などアクセサリーを変える感覚で楽しめます。

着物の次に目を引くのが帯です。特に振袖に合わせる帯は柄も結び方もとても華やかです。
その帯を楽しむ時も多彩な組み合わせがしやすいのが白地の着物でしょう。

例えば、着物はご自身のものを、帯はお母様から成人される娘さんへ受け継ぐ時、華やかなもの同士が調和しやすいでしょう。

また、モダンな柄の着物と伝統柄の帯の組み合わせを楽しむのも素敵です。そんな時も白地の着物は美しくまとめてくれるでしょう。

いかがでしたか？人生の節目にふさわしい艶やかな振袖。どれから着ていいか分からないという方は、白を基調とした着物からチャレンジしてみてはいかかでしょうか。
また、着物ならではの重ねる色遊びを是非お楽しみ頂ければと思います。

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