みやこやスタッフブログ 振袖について

試着体験をして納得のいく振袖選びを

例年であれば、ゴールデンウィークに心躍る時期ですが、今年は身近な幸せを噛みしめる期間になりそうですね。

美しい着物を思い浮かべ、ささやかな幸せを感じる時間をご家族で共有していただければ……、と願いを込めて、今回は振袖試着体験にまつわるお話です。

お嬢様の成人式の振袖について、もうイメージは浮かんでいますか?
お母様にはどのような成人式の思い出がおありでしょうか?

私の振袖の思い出を少しお話させていただきます。

当時成人式にまとった振袖は、黒地に大きな矢絣模様が入ったモダンな一着でした。
白や薄鼠色に抜かれた矢羽模様に、鮮やかな赤、青、黄の線が入った、美しい振袖。
母の知り合いで着物に大変詳しい方に「あなたにはこれが似合うと思うよ!」と、薦めてもらったものです。
華やか過ぎるのは苦手。抑えた色数でありながら力強く凛とした雰囲気の振袖はまさしく私の好みで、一も二もなく、その一着に決めました。

実際成人式に出席してみると、赤、ピンク、紫などの華やかな花柄の振袖が大多数。それぞれの友人のキャラクターにもぴったりの装いです。私のように一見地味なコーディネートの人はおらず、逆に結構目立っていたように思います。友人共々満足のいく一着で、ハレの日を迎えられたことが嬉しく、誇らしく、改めて親への感謝を感じたことを鮮明に覚えています。

お嬢様の成人式でも、一生に一度の晴れやかな気持ちにぴったりの、「心から満足する振袖」に巡り会いたいものですね。
私の体験を振り返りますと、着物のプロの目と、私を日頃からよく知る母の後押しがあって、運命の一着が見つかりました。貴重で幸せな経験を贈ってもらったものだと感じています。

振袖を選ぶには試着体験をするのが一番です。
とはいえ、試着体験でたくさんの振袖を目にすると、「どれも素敵で決められない!!」という事態になることも……。そこで、今回は、最高の一着に出会うための、振袖選びのポイントをご紹介します。

色を決めましょう

振袖を選ぶ基準は、大きく分けて「色」と「柄」です。
試着会場ではたくさんの着物が並び、どれもこれも素敵で目移りしそうですが、色選びから始めてみましょう。

1 自分の一番好きな色を選ぶ
まずは、自分がピンとくる色、着たい色を絶対に試しましょう!
もともと好きな色や、憧れの人が着ていた着物を参考にして、「自分好み自分本位」で色を決めましょう。

2 親しい人に似合う色を選んでもらう
家族や友人、恋人など自分のことをよく知る人の意見も聞いてみましょう。自分でも思いもよらない意見が出て、新鮮な気分で選べます。

3 振袖のプロに聞いてみる
「自分」「親しい人」の選択が絞られたり、迷ったりしたら、改めて専門店のスタッフのアドバイスも参考にされることをおすすめします。ご自身の肌色や、体格、顔立ち、トレンドなど専門的な視点でお話させていただきます。

着物選び全体に言えることですが、着物は絹の風合いの特徴として、洋服よりも鮮やかに発色することを忘れないようにしましょう。
布の面積も大きいので、手にとって見たときと、実際に全身を覆うのでは、かなりイメージが変わるものです。せっかくの試着体験ですから、必ず羽織らせてもらい、顔映りや全身の様子を確認しましょう!

柄を決めましょう

色が大方決まったところで、次は柄選びです。
伝統的な振袖の柄には、それぞれ意味が込められているのはご存知ですか?
例えば、

<御所車>
高貴な身分の人が乗る牛車のこと。富と豊かさを象徴する吉祥文様。

<松竹梅>
言わずと知れた、めでたい植物。君子の象徴として古くから祝いの席には欠かせないモチーフ。

<手毬>
子どもの健やかな成長や幸せな人生のシンボル。「万事が丸く収まるように」の願いを込めた魔除けの意味もある。

<麻の葉>
六角形を基本として麻の葉をかたどった文様。魔除けや厄除けの象徴に加えて、麻のようにまっすぐ健やかに育つようにとの意味も。

<花七宝>
円形を連鎖させた幾何学文様の中心に花をあしらった古典柄。金、銀、瑠璃、玻璃、珊瑚。瑪瑙(めのう)、しゃこ貝とされ、円満や冨、長寿が連綿と続いていくようにとの願いが込められている。

このように、伝統柄には人生の節目をお祝いする縁起や子孫繁栄への願いなど、様々な想いが込められているのです。単純に柄が好みなので選ぶのももちろん良いのですが、柄が持つ意味に気持ちを込めて身に纏うのも素敵ですね。

お好みの雰囲気は?

成人式の振袖は、式典の思い出だけでなく記念写真で記録にも残しますから、写真映えする豪華絢爛な柄や、最近ではレトロポップな柄も人気です。迷った時は、好みの雰囲気を呉服屋さんに伝えて、候補をあげてもらうのも心強いでしょう。

<品格のある雰囲気なら 「古典柄」>
桜、梅、菊、牡丹、藤など日本古来の美しい花の意匠。女性ならではの美しさと幸せを象徴し、お祝いにはうってつけの柄です。細かい職人技が光り、伝統的な美しさは安心感と気品を放ちます。

<ドラマティックに装いたいなら 「洋風柄」>
薔薇、百合、蝶々など、まるで物語の主人公になったかのような世界観の洋風柄。パステルカラーからダークカラーまで、色合いもさまざまです。世界観をはっきりお持ちのお嬢様に。

<トレンド感、ファッション性の高いものが好きなら  「レトロ柄」>
鞠や梅、菊、松など、古典的な意匠を用いていながらも、大胆にデフォルメされた絵柄や色使いに心躍るレトロ柄。小物選びやメイクアップに凝って、全身のコーディネートを楽しめます。

いかがでしたか? お嬢様にぴったりの振袖、少しずつイメージが定まってきたでしょうか。

みやこやでは、振袖無料ご相談会(ご予約プレゼント付き/完全事前予約制)を毎日開催中です。
スタッフ一同心を込めて、お嬢様の運命の一着を見つけるお手伝いをさせていただきます。どうぞこの機会にご体験いただければと思います。

5月2日〜5月6日は、ゴールデンウィーク振袖ご招待会も開催いたします。
皆さまにお会いできますことを楽しみにしております。

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