お嬢様の「二十歳の振袖(ふりそで)」をご準備されるときには、いろいろとわからないことも多いですよね。
そもそも振袖ってどんな着物なの?という「基礎知識」について、みやこやスタッフがお伝えいたします。
振袖のことがわかると、お嬢様とご家族様の「振袖選び」の時間がさらに楽しく充実したものになりますよ。
今回は、「振袖とほかの着物とのちがい」について詳しく解説します。
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「晴れの日」に着るフォーマル着物
「礼装」(または「正装」)は、結婚式や卒業式・入学式などのフォーマルシーンで着用する衣装のことです。「晴れの日」に着る衣装なので、「晴れ着」とも言います。
なお、礼装には洋装も和装もありますが、今回は和装についてのみお伝えいたします。
「フォーマルシーン」は、かしこまった儀式の場のことを表しますが、着用シーンや着用する人の年齢・立場によって、着用できる「礼装」(フォーマル着物)の種類が違います。
礼装には、より格式の高い「正礼装(せいれいそう)」または「第一礼装」と、少し格が下がる「準礼装(じゅんれいそう)」があります。
女性の礼装には、振袖、留袖、訪問着、付け下げ、色無地などがあります。
ちょっと面倒くさく感じられるかもしれませんが、「フォーマルシーン」には、自分以外にも多くの参列者・出席者がいらっしゃいます。「社会の一員」として、きちんとマナーを守って参加することが大切です。
ご成人を迎えられるお嬢様は、この機会に、礼装のマナーについて、ぜひ理解を深めておきましょう!
振袖(ふりそで)は「未婚女性の第一礼装」
振袖は、「未婚女性の第一礼装」と呼ばれる格式の高い装いです。
結婚していない女性が着られる着物の中で、最も格の高いフォーマル着物です。
振袖の特徴として、100cmほどもある長いお袖がまず目を引きますね。
「小振袖(こぶりそで)」または「二尺袖(にしゃくそで)」と呼ばれる一番短い袖丈でも76cmほどあります。
演歌歌手など特殊な例を除けば、これほど長い袖の着物を着用するのは、未婚の女性だけです。
振袖は、成人式や結婚式のほか、卒業式や謝恩会、お正月などの「晴れの日」「おめでたい席」に着用します。
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ご結婚後は、袖丈を短くして(「袖をつめる」と表現します)、「訪問着(ほうもんぎ)」として着続けることもできます。
振袖のもう一つの特徴は、「絵羽(えば)模様」のデザインです。
「絵羽模様」は、縫い目をまたがって柄がつながっているデザインのことです。
着物は、幅38cmほどの反物(たんもの)を各パーツに裁断し、縫い合わせて仕立てられます。普通は、縫い目を挟んだ横の柄どうしはつながっていません。
「絵羽模様」の着物は、縫い合わせた時にちょうど柄がつながるように、あらかじめデザインされています。
振袖の裾(すそ)を見ると、前身頃(まえみごろ)と衽(おくみ)の縫い目をまたいで、柄がつながっているのがよくわかると思います。
その他の縫い目も同様に、柄がつながるようにデザインされています。衣桁(いこう)にかかった振袖を見ると、一枚の絵のようになっていますね。
留袖(とめそで)は「既婚女性の第一礼装」
結婚式で新郎新婦の母が着用している「黒留袖」は、既婚女性の第一礼装にあたります。
既婚女性が着用する着物の中で、最も格の高い装いです。
既婚女性の礼装ですので、袖丈は振袖のように長くありません。
留袖の特徴は、裾にだけ模様が描かれているデザインです。この裾模様は振袖と同じで「絵羽模様」になっています。
黒留袖には、必ず背中と左右の胸元、両袖の5カ所に「紋(もん)」が入ります。
なお、留袖には「黒」以外の地色に染められた「色留袖」もあります。本来は黒留袖と同様に既婚女性の礼装でしたが、近年は未婚女性も着用するようになっています。
新郎新婦の親族で、若くて「黒留袖」では渋すぎる既婚女性や、未婚女性が着用する場合が多いようです。未婚女性の親族は振袖を着用することもできますが、「色留袖」ですと、より落ち着いて品格ある印象を与えます。
色留袖の場合には、「五つ紋」のほか、「三つ紋」「一つ紋」「紋なし」の場合があり、順に格が下がります。
色留袖を仕立てる際には、着用シーンを考慮して、いくつ「紋」を入れるか相談されるといいでしょう。
「訪問着(ほうもんぎ)」と「付け下げ(つけさげ)」
訪問着も女性の礼装です。留袖や振袖よりも格の低い「準礼装」にあたりますが、既婚・未婚や年齢に関わらず着用でき、幅広いシーンで着用できます。
訪問着の袖丈は、振袖のように長くありませんが、若い方向けの訪問着の場合には、60cmぐらいのやや長めの袖丈にすることもできます。
また、振袖の袖丈を短くして「訪問着」として着ることもできます。
訪問着のデザインも、礼装の特徴である「絵羽模様」になっています。
振袖のような「総柄」の華やかなタイプもありますが、上半身がすっきりとしたデザインも多くあります。ただし、留袖と異なる点として、肩や胸元、袖など上半身にも必ず柄が入ります(留袖は裾模様のみ)。
「付け下げ(つけさげ)」は、訪問着と似ていますが、訪問着よりも軽い柄付けで、縫い目をまたぐ「絵羽模様」にはなっていません。
フォーマル着物としての格は訪問着よりも下がりますが、その分幅広く着用することができます。
まとめ
振袖、留袖、訪問着、付け下げの違いについてお伝えしました。
振袖と留袖は、それぞれ未婚女性・既婚女性の第一礼装にあたります。訪問着と付け下げは、少し格が下がる「準礼装」です。
成人式は、人生の節目にあたる大切な儀式の場ですので、振袖を着て出席します。
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