「普通」と言われるのが嫌いなお嬢様にご紹介したいのが、
和の振袖に洋の帽子などを合わせるモード系のスタイルです。
今回はそんなモード系の振袖の着こなしについてお話しします。
振袖のモード系とは
まず、モードとは何かということに触れさせてください。
モードとは、フランス語で流行という意味の言葉です。
マリーアントワネットが生きた18世紀、
フランスの王宮ではモード商と呼ばれるデザイナーが
ドレスから髪型までプロデュース、文字通り流行を商売にしていました。
20世紀には、言わずと知れたハイブランド、
シャネルの創業者でデザイナーのココ シャネルが「私自身がモード」(私自身が流行)と名言を残しています。
現在ではモード系ファッションの代名詞といえば、
ハイブランドがファッションショーなどで発表する個性的な新しいファッションの事でしょう。
では、振袖のモード系とはどんなスタイルなのでしょうか。
実は、これがモード系振袖といった決まりはありません。
強いて言えば良くも悪くも普通が1番と思う人がやらないような着付け方や新しい着こなしを、
スタイリッシュにまとめ上げればそれがモード系なのです。
一昔前の成人式でたまに見かけた肩を大きく出して帯の結び目を前に持ってきた
花魁スタイルの振袖の着こなしも当時のモード系といえるのではないでしょうか。
では、現在のモード系の着こなしのおすすめはというと、
冒頭で触れたような帽子やレース等の洋物小物を合わせたスタイルです。
元になっているのは、和に洋を合わせるスタイルが流行していた大正時代のファッションです。
当時の和と洋を組み合わせスタイルの例えを上げると、
男性では洋のシャツの上に着物を着用した書生スタイル、
若い女性が袴に革靴を合わせた女学生スタイルなどでした。
今から100年以上も前に流行っていたスタイルが元になっていると思うと不思議ですが、
当時の若い人のファッションは現代人が見てもお洒落なものです。
また、江戸時代の女性の流行を発信していたのは遊女だったといわれています。
一昔前の花魁風の着こなしも、ずっと昔の流行を元にしたといっていいでしょう。
大昔の流行は、まわりまわって最先端のお洒落になりえるといえます。
そんな昔の着物の着合わせを参考に自分をモデルにみたて、
デザイナー気分で自由にモード系振袖に挑戦してみる成人式もなかなか面白そうではありませんか。
モード系にコーディネートしやすい振袖
今、挑戦するにはおすすめのモード系、洋物小物を合わせる着こなし方をするときには
どのような振袖がモード系にコーディネートしやすいのでしょうか。
モード系にコーディネートしやすい振袖は華やかすぎず他と比べてシンプルな振袖や、
和の花柄の振袖が多い中では少数派の百合などの洋花が描かれた振袖、
花ではなく動物や文様などがモチーフの個性的な振袖などです。
シンプルな振袖は、振袖が主張しすぎずに洋物小物や新しい着こなしを引き立たせてくれます。
洋花が描かれた振袖は、洋物小物と相性がばっちりで
コーディネートをスタイリッシュにまとめ上げやすくしてくれます。
個性的な動物柄や文様が描かれた振袖はそれだけでモード系といえる斬新な振袖が多いと言えます。
逆に合わせにくいのは、華やかでかわいらしい和風の花が沢山あしらわれたような振袖です。
華やかな振袖は振袖だけでスタイルが既に完成されているようなものです。
完成されているスタイルを変えるのはなかなか難しいので、
モード系に着付けるにはなかなか上級者向けと言えるでしょう。
モード系の振袖の着付け方や洋物小物の紹介
最近のモード系振袖の着こなしで良く使われている小物や着付け方を紹介します。
最近のモード系振袖の着こなしで使われるのが、帽子、ブーツ、手袋などです。
帽子はトーク帽と呼ばれる、貴婦人が付けていそうなレースのあしらわれた帽子やベレー帽、
ブーツは袴姿にも合わせられそうな革生地のブーツ、手袋はフォーマルな総レースの手袋が多いです。
他にもヘアアクセサリーにヘッドドレスを使用したり、
靴には足袋のようにつま先が二股に別れた和装に合わせやすい足袋ブーツや
モード系に合わせやすそうな洋風要素を取り入れた草履であったり、
重ね襟や帯揚げ帯締めにレースやリボンを使ったり、帯締めを長くたらしたりと本当にさまざまです。
もちろん、モードという言葉通りに今までになかったようなアイテムを取り入れ、
新しい流行の創造に挑戦してみるのもモード系という振袖の着こなしの楽しさと言えるでしょう。
成人式だからという決まりはない
成人式とは大人の仲間入りを祝う儀式ではありますが、
絶対にこの服装を着用しなければならないというようなドレスコードや決まり等はありません。
少数派ではありますが、成人式に振袖ではなく袴を着用する方もいらっしゃいます。
個性的、人と被りたくないという方には成人式に袴というのも1つの選択肢と言えます。
また、卒業式などで袴を着る予定がないけれど
袴を着用してみたいと思うお嬢様には成人式がいい機会になるでしょう。
人生に一度の成人式。人生に1度きりのお洒落を目一杯楽しんではいかがでしょうか。
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