みやこやスタッフブログ 振袖について

振袖を着たけど……、お手入れってどうするの?

2021年も、もう半月が経ちました。

いつものことながら、クリスマス、年末の掃除にお正月……と、
すぎるのがあっという間で、
近くのスーパーでは節分の準備が始まっていました。

今年はいつも以上に気持ちを込めて「鬼は外、福は内!!」と豆を投げ、
明るい一年を願いたいものです。

 

さて、本日のブログは「振袖のお手入れ」について。
レンタルの方は、お店にお持ち込みいただければ大丈夫ですが、
ご購入いただいた方はお家でのお手入れが必要になります。

少し時間はかかりますが、難しい作業ではありません。
振袖を長持ちさせるためにも、しっかりとお手入れをしておきましょう。

 

 

振袖を脱いだ直後に

成人式や親戚の婚式など、
振袖を着た日はとってもハッピーな気持ちになっていることでしょう。
1日たくさん楽しんで帰ってきた後、疲れているとは思いますが、
ほっと一息つく前にやっておきたいことが3点。

少しだけ頑張って、次の日のお手入れを楽にしましょう。

 

【振袖のお片付け、これだけは当日に!】

下記が当日に済ませておきたい3点です。

〜チェックリスト〜
・振袖、帯、長襦袢、帯揚・着付け小物類をハンガーにかけて汗抜きを!
・汚れのチェック!
・草履の陰干しを!

 

振袖や帯の干し方

まず、振袖は床や畳の汚れがつかないよう、衣装敷の上で脱ぐようにしましょう。
衣装敷をお持ちでない方は、キレイな風呂敷やバスタオルでも代用可能です。

 

脱いだばかりの振袖類は思った以上に湿気がこもっています。
そのまま畳んでしまうとカビてしまったり、シミになってしまうことも……。
そんなトラブルを回避するためにも、
一夜風通しのよいお部屋の中で陰干しをしてください。

 

干す際はシワになっている部分を温もりがあるうちにパンパンと叩いて、
軽く伸ばしておくようにしておくと良いでしょう。

 

 

また、振袖をかけるときに、
普通のハンガーだと長さが足りずシワの原因になりますので、
なるべくでしたら着物ハンガーを用意しておくのがおすすめです。
お持ちでない方は、バスタオル用ハンガーを使うのも良いでしょう。

 

長襦袢、帯、帯揚、着付け小物も同様に、
シワを軽く伸ばし、ハンガーにかけておきましょう。

 

寝ている間にハンガーから落ちてしまうかが心配で、
振袖や帯を洗濯バサミで留めてしまう方がいらっしゃいますが、これはNG。
跡がついてしまいますので、洗濯バサミは使わずに、
なるべく傾かないようにバランスを保って干すのがポイントです。

 

 

汚れのチェック!

振袖を干したらシミや汚れが付いていないかの確認を。
まずは全体を見てみて目立った汚れがないかの点検!

忙しい1日だったと思いますので、
気づかない間に汚してしまっている場所があるかもしれません。
一息つくまでもう一踏ん張り!! 頑張って見ておきましょう。

 

続いて、袖口・裾をよ〜くチェック!
ここが知らずに汚れが付いてしまいやすい場所です。

特に雨の日は裾に泥ハネがついてしまっていることもあります。
泥ハネを見つけたら決してその場で擦らずに、そのまま乾かしましょう。
乾いたら叩いて落とすか、柔らかめのブラシでサッと土を落とすようにします。

 

自分で処理できないような汚れが見つかった場合は、いじらないことが鉄則です。
また、着物に慣れていない方は簡単な汚れでもいじらず、
専門家に相談しましょう。

 

当店みやこやでは着物のお手入れを承っておりますので、
お気軽にご相談ください。
また、当店で振袖をお買い上げいただいた方は、
成人式で着用された振袖のシミ抜きは無料です。

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草履の陰干し

草履に陰干しが必要?と思われるかもしれませんが、
意外と湿気を吸っています。

汚れを固く絞った布巾で落とし、
太陽に当たらない風通しのよい場所に半日〜1日おいておきます。
玄関の風通しに問題がなければ、玄関でも問題ありません。

湿気が取れたら、
鼻緒の形崩れを防ぐために鼻緒キーパーなどを挟み、仕舞います。

鼻緒キーパーをお持ちでない方は、
新聞紙をギュッと丸めたものでも代用可能です。
念のため手拭いなどで包み、
鼻緒に新聞の文字が映らないようにしておくと安心です。

以上が振袖を着た当日にやっていただきたいお手入れです。

 

 

振袖を着た次の日にやってほしいお手入れ

振袖を着る次の日は、なるべくゆっくり目のスケジュールにしておきましょう。

下記が次の日にやっていただきたいお手入れです。

・前日に干した振袖類の片付け
・足袋の汚れを落としましょう
・帯締の房を確認してみましょう

 

 

前日に干した振袖類の片付け

 

【振袖】

前日に見つけられなかった汚れがないか再度チェックしておきましょう。
汚れやシミが見つかったら、なるべく早めにお手入れに出しましょう。
汚れやシミの確認が終わったら、
着物用ブラシでサッとホコリを払います。

着物用ブラシをお持ちでない方は、
何回か使って柔らかくなった白タオルで代用しても構いません。
※洋服用ブラシは代用NG! 大切な振袖が毛羽立ってしまう可能性があります。

ホコリを払ったら、折り目に沿ってきちんと畳んでおきましょう。
畳む時も、振袖を脱いだ時と同様に、衣装敷の上で畳むと汚れがつきません。

 

【長襦袢】

洗える長襦袢かを確認しておき、洗える場合は洗濯指示に従って洗います。
長襦袢が洗えない場合でも、半襟は洗える場合があります。
その場合は、取り外して優しく手洗いをしましょう。
(ポリエステルなどの素材ですと、洗濯機洗いできる場合もあります)

ただ、振袖の半襟ですと刺繍や金箔があしらわれていることも多いもの。
その場合は、ご自宅でのお洗濯は控えておくのが安心です。

 

長襦袢は振袖よりも肌に近く、たくさん汗を吸ってくれています。
仕舞っていたらいつの間にか黄ばんでしまっていた……
という悲しい自体にならないためにも、
自宅で洗えない長襦袢は、仕舞う前にクリーニングに出しておくと安心です。

もちろん「みやこや」がご対応させていただきますので、
お店までお持ち込みくださいませ。

小物類

【帯や帯揚】
湿気がしっかり取れていることを確認して、元通りに畳んでおきます。

【帯枕や帯板】
こちらも湿気が取れているかを確認してから仕舞っておきましょう。

 

足袋の汚れ落とし

真っ白な帯はどうしても汚れてしまいます。
特に褄先部分が汚れやすい部分です。

できたら当日に洗っておくのがベストですが、
遅くとも翌日のうちに処理をしておきましょう。

洗い方の流れを説明します。

〜足袋の洗い方〜
① 洗面器にお湯を張り、洗剤を溶かします
② 30分〜1時間くらい足袋をつけ置きします
③ ブラシで汚れている部分の汚れを落とします
④ 全体を軽くもみ洗い
⑤ 十分にすすぎ、タオル等で水分をとります
⑥ 陰干しをしましょう

 

時間がない場合、お風呂ついでに、足袋を履いたままシャワーをあて、
足同士で擦り合って汚れを落とす方法も便利です。

また、より白くしたい!!という場合は、
酸素系漂白剤を使って元の白さに戻すようにしてください。

 

帯締の房のお手入れ

全体に房が開いてしまい、まとまりがない場合は、蒸気を当てて伸ばします。
アイロンのスチームや、ヤカンの蒸気を利用すると良いでしょう。
その後、和紙や半紙などで房部分を包んで保管します。

 

 

 

まとめ

以上、ここまでが当日・前日にやっていただきたい振袖のお手入れでした。
普段着物を着ない方にとっては大変かとは思いますが、
このお手入れをするかしないかで次回着用時の楽さが大きく変わります。

大切な振袖を長持ちさせるためにも、
時間はかかりますがしっかりお手入れをしてあげてくださいね。

何かお困りごとがありましたら、
お気軽にみやこやスタッフまでお声かけくださいませ。

 

【関連記事】

知っておきたい、振袖のお手入れ・保管のこと

ママ振袖のお手入れ方法

 

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