今回は成人式にお母様が着用した振袖。
いわゆるママ振袖の着用を検討している方に、ママ振袖の良さを紹介出来ればと思います。
見直された古典柄
まず、最初にママ振袖は時代遅れではありません。
ママ振袖が時代遅れでない理由の１つとして、昨今の古典柄ブームがあります。
古典柄とは日本に昔から伝わる伝統的な柄のことです。
そんな古典柄を取り入れた大正ロマン風のコーディネートや
レトロをコンセプトにした振袖が流行の振袖としてたくさん紹介されています。
実は、お母様が成人式を行った頃の振袖人気の柄も古典柄でした。
ギャルが流行っていた10年前くらい前に少しだけ洋柄の振袖が流行っていた時がありましたが、
ギャルが下火になってからは改めて古典柄が見直され、人気の柄になっています。
20年から30年前に流行っていた古典柄と今も流行の古典柄。
今の振袖と昔の振袖で少し違いはありますが古典柄であることは同じ、
ママ振袖が昔の振袖だから時代遅れとは一概に言えないのです。
ママ振袖と今の振袖の違い
今の流行の振袖の柄は古典柄、お母様世代の人気振袖も古典柄。
でも、今の振袖と昔の振袖でちょっと違うように見える。
今どきの振袖とママ振袖で一体何が違うのか。
1番大きな違いは柄の多さです。
今の振袖は絵柄がふんだんに書かれ、とても華やかです。
逆にママ振袖は今の振袖ほど絵柄は多くなく、とても上品にまとまっているものが多いです。
パッと見たときに最近の振袖とママ振袖が違うように見えるのには華やかか、上品かの違いと言えます。
また、他にもママ振袖と最近の振袖の違いをあげると
ママ振袖の方が振袖の質が良いことが多いです。
それは、昔の振袖の柄はすべて職人が筆を入れて描いていた
手間のかかった物で生地も絹以外はありませんでした。
今、ママ振袖と同じクオリティの物を作ろうとするとなかなか難しいのです。
後は、体型の違いでしょうか。
今の振袖は昔の振袖より大きく作られています。
昔の方が今よりも小柄な人が多かったので
ママ振袖は今の振袖より小さめに作られていることがほとんどです。
ママ振袖が今の振袖と違うように見えるのは時代遅れなのではなく、
今の振袖より上質で上品で小さめな振袖と思っていただければと思います。
ママ振袖も早めに専門店へ相談しましょう
ママ振袖を着用すると決められた方に注意してほしいのが、
手元に振袖があるからと安心せずに早めに専門店へ相談してほしいということです。
ママ振袖は当たり前ですが、お母様の体型に合わせて仕立てられています。
また、最後に着用されてから長い時間、タンスに保管されていたために、
シミや虫食いなどがある場合も結構な頻度であります。
お嬢様の体型に合わせてママ振袖をお仕立て直しするだけでも、早くて2ヶ月から3ヶ月、
混んでいればもっと期間がかかってしまいます。
お仕立て直しの他にもシミ抜きや虫食いの処理を完成させ、
ママ振袖に合わせる小物を選んでお嬢様の好みのアレンジを加えて前撮りに挑むことになります。
そのため、ママ振袖を着用予定の場合でも遅くとも成人式の1年前には専門店にご相談して頂きたいと思います。
実は私自身、手元に振袖があるからと安心して専門店に相談するのが遅くなり、
成人式の日に希望の振袖を着ることが出来ないという失敗をしてしまいました。
これから成人式を迎える方には同じような失敗をしてほしくないと強く感じています。
是非お早めに専門店にご相談ください。
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「最新の振袖もママ振袖も着たい」
ママ振袖を着用予定の方の中には、
ママ振袖以外にも最新の振袖も着たいと思われている方もいらっしゃると思います。
そんな方におすすめしたいのが、
成人式と前撮りでママ振袖とレンタル振袖の両方を利用する方法です。
ママ振袖着用時には上品に、
レンタル振袖着用時には華やかに違った雰囲気で振袖を楽しむことができます。
成人式と前撮り時、どちらの時にママ振袖を着用し、
レンタル振袖を着用するかはママ振袖の状態と好みで選ばれると良いかと思います。
先ほど少し触れましたが、ママ振袖は今の振袖より上品に作られていることが多く、
大人っぽい雰囲気がよく似合います。
逆に今の振袖は華やかでかわいらしい印象のものが多いです。
前撮り時にレンタル振袖を利用する場合は成人式と重ならないため、
選べる振袖の種類が多く好みの物に出会い安いと思います。
また、ママ振袖に消しきれないシミがついていて、
改めて絵柄を足すのも気が引ける場合は、前撮り時にママ振袖を着用することをおすすめします。
写真であれば、シミ等のママ振袖のトラブルを加工や角度等で写らないようにすることができます。
是非参考にしていただければと思います。
思いを受け継ぐママ振袖
今の振袖では中々出会うことの出来ない質と上品さを持ったママ振袖には
お母様のご両親が立派に育った娘に思いを馳せ、お仕立てになった歴史があります。
その思いを受け継ぐママ振袖。古典柄が見直された今だからこそ着用してみてはいかがでしょうか。
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