一大イベントの成人式。振袖はご自身に似合う一着を選びたいです。お顔近くにくる振袖の襟元はレフ版と同じ効果があり、その色によってお顔映りや、印象はがらりと変わってしまうので、振袖を選ぶ際は色味をよく見て選ぶとよいです。
ご自身に似合う色の見つけ方のポイントを知っておくと振袖選びがスムーズに楽しくなることでしょう。
① 着たい振袖の色を選ぶ
まずご自身の着たい振袖の色を選びます。身に着けたい色というのは、心がその色を求めているので、気持ちの上がる色をお選びになるとよいです。
② 似合う色味を見る準備
着たいお色が決まったら、その中で様々な色味のものを身に着けてみて選ぶとよいです。その際、きちんと似合う色が見られるように準備をしましょう。
まずは光です。一番良い条件として、午前中の自然光で見るとよいとされています。天候や時間帯によって自然光が難しい場合は、電気の色が自然に見えるか(黄色っぽくない光)という点に気を付けましょう。
また、その生地だけを見るのではなく、実際に当ててみてご自身のお顔がどのように映っているのか、お顔と生地の色との調和がとれているのか、生地の色がきちんと発色して見えるのかをよく見て選ぶとよいです。柄との調和もあるのでお顔周りだけでなく、少し離れて見たり、写真を撮ってみたり、第三者に見てもらったりすると、より客観的に見えるので似合う色がわかりやすくなります。
③ 似合う色味とは?
例えば黄色い着物といっても、卵の黄身のような鮮やかで温かみのある黄色、イチョウの葉っぱのような落ち着いた黄色、レモンシャーベットのような涼しげでさわやかな黄色、レモンのようなビビットな黄色というように様々な色味のものがあります。
似合う色味とは、生まれ持った肌、髪、目の色や質感、骨格との調和がとれた色のことをいいます。ご自身がどのような色味がお似合いになるのか知っておくと振袖選びがよりスムーズになります。
④ 自分がどのタイプなのかを知る
似合う色のグループとして4つのグループに分かれます。ご自身はどのグループに近いか見てみましょう。
艶肌で色がイエローベース。髪、目の色がライトブラウン~ダークブラウンの方
春のお花畑のような鮮やかな黄色みのあるお色が似合います。
マットな質感な肌で色がイエローベース。髪、目の色がダークブラウン~黒髪の方
秋の紅葉のような落ち着いた黄色味のあるお色が似合います。
パウダリーな肌質で色がピンクベース。髪、目の色がレッドブラウン、ソフトブラックの方
初夏のアジサイやあさがおのような落ち着いた青みのあるお色が似合います。
オイリーな肌質で色がピンクベース。髪の色が黒く、白目と黒目のコントラストがある方
クリスマスイルミネーションのような青みのあるビビットカラーやモノトーンがお似合いになります。
⑤ 色を当ててみる
実際に着てみたり当ててみましょう。似合う色味を当てた時どのように映るのかチェックしてみてください。(簡易診断なので、実際に当ててみる事が大切です。)
『お顔の肌艶がよく見える』
似合うお色を身に着けるとお肌がつるんと艶玉が出来、生き生きと見えます。調和の取れていないお色がお顔近くにくると肌がくすんで見えてしまったり、不健康そうに見えてしまいます。
『肌トラブルが目立たない』
似合うお色を身に着けるとニキビ跡やシミ、しわ等の肌トラブルが薄く目立たなくなります。調和の取れていない色を身に着けると肌トラブルが強調されてしまうこともあります。
『輪郭がシャープに見える』
似合うお色を身に着けると布の反射でシェーディング効果もあるので輪郭がシャープに見え、目鼻立ちもハッキリと見えます。調和の取れていない色を身に着けると輪郭が膨張されてしまうこともあります。
『上品に見える』
似合うお色を身に着けるととても上品に見え、さらに高級感が増します。調和の取れていないお色を身に着けるとせっかくの振袖が安っぽく見えてしまいます。