「二十歳のお祝い」式典当日まで、とうとう1か月ほどとなりました。
ほとんどのお嬢様が「前撮り」も済んで、本番を心待ちにされていることでしょう。
式典当日で気になるのは、やはり「振袖の着崩れ」ではないでしょうか。
プロの着付け師さんが美しくしっかり着付けてくれますが、歩いたり座ったり、ある程度の「動き」を伴えば、どうしても多少の「着崩れ」があります。
当日あわてることがないように、簡単な「着崩れ対策方法」について、事前に予習しておいてください。
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振袖の着崩れが不安!という方に
ふだんから「着物を着慣れている」というお嬢様はあまり多くはないでしょう。
ただでさえ緊張感のある「式典」という場で、振袖が着崩れたらどうしよう…と不安に思われるのではないでしょうか。
でも大丈夫ですよ。
経験豊富な「プロの着付け師さん」がしっかり着付けてくれますので、振袖が大きく着崩れて乱れてしまうということはまずありません。
ただし、歩く・座る・車に乗る・階段を昇る/降りる・トイレに行く・写真を撮る…などなど、様々な姿勢や動作を繰り返すうちに、多少の「着崩れ」が生じてきます。
これは特に珍しいことではありません。
ふだんから着物を着慣れている人は、和装のための所作を身に着けているので、比較的着崩れは少ないですが、やはり着崩れてくることはあります。
実は、着物に慣れている人は、ちょこちょこ着崩れを直しながら着ています。
意外と難しくありませんので、「着崩れ対策」をマスターして、安心して式典当日を迎えられるようにしましょう!
着崩れの原因は?
着物が着崩れやすくなる原因がいくつかあります。
補正の不足や着付け方法によるもの
着物を着る時には、体型の凹凸が少なくなるように「補正」を行います。補正は着姿を美しく見せるだけでなく、「着崩れの予防」にもつながります。
振袖の着付けでは、プロの着付け師さんがしっかり「補正」をしてくれますので安心してくださいね。
また、腰ひもや帯の結び方がゆるいと着崩れやすくなります。
こちらも、着付け師さんが「きつすぎない・着崩れにくい」ちょうど良い加減で着付けてくれますので大丈夫ですよ。
所作・動作によるもの
洋服の時とまったく同じ所作・動作ですと、着物は着崩れやすくなります。
全体的に、アクションは「小さめ」を心がけるのがおすすめです。
・歩幅は小さめ/内股気味にする
あまり大股でズンズン歩くと、裾が乱れる原因になります。必要以上にちょこちょこ歩きにしなくていいので、やや小さめの歩幅で内股気味に歩きましょう。
・腕を高く上げない
腕を高く上げると、襟元が開いたり、脇の部分が帯からはみ出したりします。肩を落として脇を軽くしめるようにしましょう。
・上半身をひねらない
上半身をひねる動作をすると、襟元が開きやすくなったり、脇の着物がはみ出したりします。振り返る時などは、無理に上半身をひねらず、なるべく身体ごと向けるようにするといいでしょう。
これらは、和装のマナーとして「美しい」とされる所作ですので、ぜひ気を付けてみてください。
階段昇降やトイレに注意!
階段の昇降時に、裾や袖を踏まないように注意しましょう。裾をつまんで少し持ち上げるようにするのがおすすめです。
また、トイレの時には裾をまくる必要がありますので、着崩れやすくなります。
スムーズに済ませられるように、トイレの方法を覚えておいてください。
両袖を軽く結んでから、着物・襦袢・裾除けを順に左右に分け、裏返すように腰の位置までまくります。全体を腕でしっかり挟むようにしましょう。トイレが済んだら、先ほどと逆の動作で元のように戻します。
「おはしょり」がめくれ上がってしまうことがあるので、最後にチェックしてください。
着崩れ対策レスキュー
長丁場の式典当日ですので、だんだんと着崩れてくるのは仕方がありません。
簡単な対策方法をぜひ覚えておいてください。
襟元が開いてきた!
襟元が開いてきたら、トイレの鏡の前でささっと直しましょう。
・左手を左の身八ツ口に入れて、右襟(下前)を軽く引っ張る
・左手で左襟(上前)をおさえながら、右手で「おはしょり」の衿先を下に引く
「おはしょり」が膨らんでしまったら、内側にたくし入れて整えます。
帯が下がってきた!
帯が下がってきたら、帯を持ち上げて元に戻し、帯の背中側にタオルやハンカチを挟み込みます。
裾が下がってきた(踏んでしまった!)
上前の裾が下がってきたり、踏んでしまったりしたときは、おはしょりの下側から手を入れて、下がった裾を持ち上げて腰ひもの間に挟みこみます。
ヒップまわりがたるんできた!
座った姿勢が長く続くと、ヒップのまわりにシワやたるみが出やすくなります。
そんな時は、シワやたるみをとるように撫で上げて、余った分を「おはしょり」の下で腰ひもに挟み込みましょう。
帯揚げがゆるんだ!
帯揚げがゆるんでしまったら、帯の間に押し込むようにして戻します。帯揚げがつまって持ち上がっているように見える場合には、帯が下がっていますので、②の通りに帯を持ち上げて戻しましょう。
まとめ
式典当日までに覚えておきたい「振袖の着崩れ対策」についてお伝えしました。
振袖が着崩れないように、和装に適した所作を身に着けておきましょう。「襟元が開いた」「帯が下がった」「裾が下がった」「ヒップまわりがたるんだ」「帯揚げがゆるんだ」という場合には、それぞれ簡単な直し方がありますので、ぜひ予習しておいてくださいね。
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