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「振袖」「長襦袢」「帯」のたたみ方

成人式で振袖を着た後、振袖をどのように保管したらよいのかお困りになる事があるかと思います。
振袖の保管の仕方、たたみ方等を詳しくご説明いたします。

 

なぜ、きちんと保管しないといけないのか

着物はとてもデリケートです。
保管方法をしっかりしておかないとシミができてしまったり、
虫食いで穴が開いてしまったり、色あせてしまうことがあります。

 

それらの原因として湿気、食べこぼし、防虫剤が挙げられます。
湿気は振袖のカビの原因になり、たんぱく質が付いたところは、虫食いが出来てしまいます。
虫食いを防ごうと防虫剤を入れすぎてしまうと、
今度は生地が化学反応してしまい変色してしまうことがあるので
使用量や防虫剤を置く場所にも気を付けましょう。

 

引き出しの四隅に置くなど、直接振袖に触れないように気を付けましょう。
着物の収納場所は桐たんすが良いとされています。
それは、桐の持つ湿気を逃がすという性質や、防虫効果のあるタンニンが桐に含まれていること、
抗酸化作用があるので劣化を防いでくれます。
また、桐は火にも強いという特徴があります。

 

桐のたんすがない場合、桐素材の衣装ケースもあります。
プラスチックの衣装ケースを使用したいという場合は、
桐と違いプラスチックは湿度が逃げないので、
防湿材を入れ定期的に交換したり、虫干しをしましょう。

 

虫干しとは、乾燥した日に着物を干すことを言います。
1月下旬~2月下旬、7月下旬~8月下旬、10月下旬~11月下旬、
年に2回虫干しをすることをおすすめします。

 

 

 

振袖を脱いだ後の処理

振袖を脱いだ後、着物用ハンガーにかけてシワを伸ばし、
着物の日焼けを避けるため、
直接日光や電気の当たらない風通しのよい室内で1~2日干し振袖についた湿気をとばします。

 

湿気がなくなったら、着物用のブラシか柔らかな布で拭き汚れを落とします。
その際、シミがないか確認をしましょう。
シミは、衿、裾、袖の3か所に特につきやすいです。

 

時間がたってしまうとシミは落ちにくくなってしまいます。
シミがある場合は迅速にクリーニングに出しましょう。
クリーニングに出すときに、どこにシミがあるのか、
シミの原因、いつついたシミなのかを伝えるとスムーズにシミ取りができ、
取れる確率も高くなります。
長襦袢、帯も振袖同様、ハンガーに掛けて湿気を逃しましょう。
帯は結びしわもあるので、ハンガーに掛ける前にしわの部分をよく伸ばしておきます。

 

 

 

振袖、長襦袢、帯のたたみ方

「振袖のたたみ方」

① 振袖を床に置く
ご自身から見て衿を左側、裾を右側になるよう振袖を広げます。
手前にある下前を脇縫い線に合わせ、まっすぐになるように折ります。

② おくみをたたむ
下前(手前)のおくみを縫い目の線に合わせて手前にたたみます。
衿の肩山部分を内側へ折り、衿を合わせます。

③ 裾を揃える
上前(奥)の衿と裾を持ち、下前(手前)の衿、おくみ、裾と重なるように揃えます。

④ 上前と下前を重ねてたたむ
上前(奥)の脇線を下前(手前)の脇線に重ね、袖も重ねます。

⑤ 袖をたたむ
上前(上)の袖を袖付け線から身頃に折ります。振袖の裾を肩山の方に持って、二等分にたたみます。

⑥ 見ごろを畳む
肩山と身頃の下のほうを持ち振袖を裏返します。反対になったら下前の袖を身頃に折ります。

⑦ たとう紙に収める
袖が身頃からはみ出ているところは、裏側に折り、たとう紙に収めます。

 

 

「長襦袢のたたみ方」

① ご自身から見て衿を左側、裾を右側になるよう長襦袢を広げます。
下前を脇の縫い目に合わせたたみます。

② 上前も脇の縫い目に合わせたたみます。
その際、上前が下前の上に来るようにします。

③ 衿の部分は、元々の自然のかたちに合わせて内側へ折ります。
④ 下前の脇縫い線が真ん中に来るよう、背縫いを目安にたたみます。

⑤ 下前の袖を身頃からはみ出ないように脇の折り目に向かいたたみます。

⑥ 上前も④⑤と同じように、中心に向かってたたみ、袖も同様にします。

⑦ 裾を肩山に向かって畳み、たとう紙に収めます。

 

 

「帯のたたみ方」

① ご自身から見て垂を左側に置き、帯の裏側を上にして、手先部分20センチを内側にあります。
その状態から半分に折ります。

② さらに半分に折ります。

③ さらに半分に折り完成です。

 

特別な思いのある大切な振袖です。きれいに保管することで、
次に着る時に気持ちよくまた振袖に袖を通すことができます。
分からないことなどありましたら、お気軽にみやこやまでご相談ください。

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