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振袖を選ぶ前に知っておきたいこと

どうして成人式に振袖を着るの?

振袖の最大の特徴は、袖がとても長いことです。だからこそ、
着物の中でもひときわ華やかで豪華なのが振袖です。成人式に参加する女性のほとんどが振袖を身にまとい、二十歳の記念日を過ごします。成人式という人生の大きな節目になぜ振袖を着るのか。振袖にこめられた意味を理解すると、おしゃれとして振袖を装うということ以上に、感動が生まれるかもしれません。

振袖の起源

今振袖と呼ばれている着物が誕生したのは江戸時代のことです。江戸時代前期頃、若い女性が装う正装の着物の袖丈が徐々に長くなっていきました。なぜ、袖を長くしたのかの理由については諸説あり、踊りを披露するとき、舞台の上でより華やかに見えるように長くしたと言う説などが有力とされています。
袖の長さは、江戸初期頃には55〜95cm、江戸末期の1800年代後半には95〜122cmくらいになったそうです。今現在、もっとも袖の長い大振袖で114cmくらいです。
そして、明治時代以降、未婚女性の第一礼装として振袖を装うことが定着しました。未婚女性の正装といえば振袖なのです。余談ですが、彼氏を振るといったりしますが、この振るの語源は「袖を振る」で、袖を縦に振るとNO、横に振るとYESを意味したそうです。
結婚後は、袖を振る必要がないので袖を詰めて、「留袖」という着物を着るようになりました。

振袖には厄除、厄払いの意味合いも

袖を振るしぐさには、厄払い・お清めの儀式の意味合いもあります。また、厄除には長いものを身につけると良いというお話もあります。長い袖はそれだけで厄除の意味に。袖だけでなく振袖に合わせる帯も長いものなので、同じく厄除になりますね。また、七色のものを身につけると良いという言い伝えもあるそうで、振袖には七色以上の彩り豊かな色柄が配されていますので、そういう意味でも振袖は厄除、厄払いに通じる衣装といえそうです。