みやこやスタッフブログ 振袖について

振袖の帯結び、どんな種類があるの?

成人式まで一ヵ月をきりました。
そろそろ実感が湧き、ドキドキしてくる頃ですよね。

私(スタッフY)も成人式を控えていた数年前、この時期にやっと実感が湧いてきて
「準備するものって何だっけ……? 全部そろってるかな?」
とソワソワして何度も母親と確認をしていました。

他にも、昨年の先輩方の様子をTwitterやInstagramで探して、
こんな雰囲気なのか〜と様子を探っていました。

 

そんなとき、画像をみてふと気になったのが帯結び!
前撮りのときには気にしていなかったものの、
いざ数人の振袖姿を見比べて見ると結び方が違う様子……。

 

皆さんは「振袖の帯結び」をどんなものにするか決めていますか?

 

特にご希望がなければ、
体格や身長・振袖や帯の柄に合わせて、
一番映えるものをセレクトして結ばせていただきます。

私自身も、この仕事をはじめるまで帯結びについて全くわからなかったので、
前撮りも、成人式当日も、着付けスタッフさんにお任せしていました。

当日、「前撮りの時と同じで大丈夫ですか?」と質問していただいたので、
そのまま同じものにしていただきました。
一度前撮りで着付けていただいていたので、
着物が分からなかった私でもなんとなくの感じがつかめて安心でした。

 

やっぱり前撮りと違う結び方にしてほしい!! 前撮りはしていないという方は、
事前に「みやこや」にご相談いただけますと、当日スムーズに着付けのご案内ができます。

当日でもいくつかの結び方をご提案できますが、
特殊な結び方の場合、余分に紐などが必要なこともありますので、
ご希望に添えない可能性もございます。

 

ですので、事前に写真などを見せていただき
「こんな感じ」と教えていただけると大変助かります。
お召しになる振袖・帯とのバランスを見ながら、
ご要望に近づけられるように着付けをさせていただきます。

 

 

振袖の帯結びにはどんな種類があるの?

華やかな振袖の帯結び。
たくさんの種類がありますが、ざっくりと系統毎に別れており、その中でさらにアレンジがされています。
ここからは、定番の「お太鼓系」「立て矢系」「文庫系」の3種類に分けてご紹介します。

【お太鼓系の帯結び】

(帯結び:ふくら雀)

有名な「ふくら雀」を筆頭に、さまざまなバリエーションが展開されています。
「ふくら雀」とは、“寒い時に羽の中に空気を入れてぷっくりふくらんでいる雀の姿”、
羽の中に空気をいれて暖かくしている雀の姿を指した様子のこと。
「福良雀」と書き、縁起も良いので古くから着物や帯の柄にも使われています。

この可愛らしい雀の姿を帯結びで表したのが「ふくら雀」。
ふっくらとしたお太鼓に、雀の羽が生えたように結ばれているのが特徴です。
若々しさを出した盛装用として、広く用いられています。

 

昨年11月に行われた「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」で、
振袖を着て立派な祝辞を読まれた芦田愛菜さんもこの「ふくら雀」の帯結びで登壇されていました。

 

ちなみに、「お太鼓」というのは、着物に合わせる一般的な結び方で、
下記のような結び方のことを指します。
着物初心者の方も一度は見たことあるのではないでしょうか?

こちらの結び方を基本に、華やかにアレンジされたものが振袖ではよく用いられます。

下記に、アレンジされたふくら雀をはじめとしたお太鼓系の帯結び画像を掲載します。

 

 

 

【立て矢系の帯結び】

(帯結び:立て矢アレンジ)

 

左上から右下に流れる羽を「矢」に例えたもので、斜めに大きな蝶結びをしたような結び方。
ボリュームが出るので、身長の高い方に似合う帯結びです。
シンプルながら立体感があり、ゴージャスなので成人式にもぴったり。

 

2017年のNHK朝ドラ「わろてんか」ヒロイン“藤岡てん”の結婚式で結ばれていたのもこの「立て矢結び」。
古くから愛されていて、花を添えてくれる結び方というのが分かりますね。

 

ただ、結婚式にゲストとして出席する際は、
「立て矢結び」が花嫁さん定番の帯結びとなっているため、避けた方がよいでしょう。

下記に、アレンジされた「立て矢系」の帯結び画像を掲載します。

 

 

【文庫系の帯結び】

(帯結び:文庫アレンジ)

キュートなリボン結びのような、こちらも定番の結び方。
清楚な印象で、落ち着いた柄行の振袖に似合います。
控えめな結び方ですが、大きなリボンになりますので可愛らしさが存分に発揮されます。

 

こちらは、浴衣などでも用いられる帯結びなので、
身近に感じられる方も多いのではないでしょうか?
(※振袖と浴衣では使われる帯の種類は異なります)


(半幅帯で結ばれた文庫)

 

下記に、アレンジされた「文庫系」の振袖帯結び画像を掲載します。

 

 

ちなみにですが、先ほども少し書かせていただいたように、
帯にもいくつか種類があり、振袖で用いられるのは「袋帯」というものです。

夏にお馴染みの浴衣では、半幅(はんはば)帯、兵児(へこ)帯を使うのが一般的です。

くしゅくしゅ感が可愛らしい兵児帯)

まとめ

上記でご紹介いたしましたように、帯結びにはたくさんの種類がありますので、
振袖やお嬢様の雰囲気に合わせたり、帯の柄を生かす結び方にしたり……、
プロの技が光るポイントです。

 

帯締めを効果的に使って、さらに個性的なアレンジに仕上げることも可能です。

 

どれが似合うかわからず迷ってしまう……という方は、スタッフにお任せいただけましたら、
一番似合うものをご提案させていただきます。

 

この結び方をしてほしい!!などご希望がありましたら、
前撮り撮影会のときなど、余裕を持って事前にお伝えいただけますと幸いです。

 

成人式まであと少し!
体調を崩されないように気を付けてお過ごしくださいませ。

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