みやこやスタッフブログ 振袖について

振袖選びと成人式の思い出エピソード

 

こんにちは。みやこやスタッフUです。

「振袖選びには物凄く時間をかけた」「成人式は散々だった」など、振袖選びや成人式は特別なイベントなだけあり、お一人おひとりにそれぞれの思い出やエピソードがあります。

振袖を選び終えたお嬢様を持つお母様も、これからお嬢様と振袖を選びに行くお母様も、他の人の振袖選びや成人式の話は気になるのではないでしょうか。

今回は、私の振袖選びと、私の友人の成人式のエピソードを紹介したいと思います!

 

 

私の振袖選び

母の振袖

私の母は4人姉妹で、父もまた姉が1人おり、私は母とおばの振袖合計5着の中から選ぶことが出来る環境にありました。

ですが、私は他の振袖を見るまでもなく、迷うことなく母の振袖を選びました。母の振袖は赤地に桜や牡丹の花文様の他に、黒の扇面があしらわれており、その中には平安時代のお姫様の後ろ姿が描かれている物でした。

1度だけ叔母の結婚式で着用したことがあったのですが、一目見た時から私はその振袖の魅力に取りつかれていました。私の人生でこれほどまでに美しく豪華な着物は見た事がなかったからです。前撮りでも成人式でも絶対にこの振袖を着るのだと楽しみにしていたことを今でも覚えています。

実は私の成人式があると聞いて近くに住んでいる伯母も、自身が母親に作ってもらった振袖を見せてくれていました。白地で裾付近は紫、菊の花文様が特徴的な古風でとても素敵な振袖でした。しかし、ちょうど帯の真下に来る部分に大きくシミが付いてしまっていたことや、母の振袖を着るのだという私の強い思いにより、その振袖を着るのは断ってしまいました。

 

前撮りの日が近付き、私は母の素敵な振袖を着る日が待ち遠しくてなりませんでしたが、そんな時に事故は起こりました。

 

ちょっとした事故

私の前撮りは姉の結婚式と同じ日に、姉の結婚式に振袖を着て参加するついでに行なう予定でした。

 

しかしその結婚式の約3か月前のことです。

 

その日は姉の結納の日で、姉が母の振袖に袖を通すことになっていました。姉は朝から我が家で身支度をしており、私は自分の姉ながらとても可愛いお嬢さんだなと思いながら姉の身支度の様子を見ていました。

そして準備が終わり、数時間後に私の義兄となる人とその家族が我が家に到着しました。仲人なしの略式結納ですが、粛々と挨拶などが行われていき、無事に儀式は終わりました。

 

最後に家族で写真を撮ろうと姉が座敷の上に乗った時の事です。

我が家の座敷は洋室の一角が一段高くなっていて、その上が畳という簡易的な座敷です。結構な高さがあり、洋服でも上るのが少し億劫になるほどです。着物、しかも袂の長い振袖は尚更上がりにくかったことでしょう。

姉の方から「ブチッ」という鈍い音が聞こえて、その場に居る全員の動きが止まりました。なんと座敷に上がる際に姉は振袖の袂を踏んでしまったのです。

 

その際に身八つ口の少し上の縫い目の紐がちぎれてしまいました。その後は安全ピンでなんとか対処していましたが、写真でもなんとなく姉の脇の部分に違和感があります。私はこの時、母の振袖を姉の結婚式、そして前撮りでは着ていけないのではないかと薄々感じていました。

 

結局選んだ振袖は……

「振袖の修理は間に合わないかもしれないね」

母のその一言に肩を落としつつ、それなら姉の結婚式にはどの振袖を着て行けばいいのだろうと不安に思っていました。

 

しかし、母はすでに私が着る振袖を決めていた様子でした。

私がその振袖を目にしたのは姉の結婚式の当日で、実際に目にするまでは「母の振袖を着ることができないのであれば何でも良い。母の振袖が良かった」と、とても残念に思っていたのですが、実際に振袖を見て残念な気持ちが吹き飛びました。

「きっとあなたも気に入るよ」と母が言ってくれていたのですが、その言葉も何も私の御機嫌取りではなかったのだと思いました。

 

その振袖は母の1番下の妹の物でした。白にも、銀色にも、薄い紫にも見える美しい振袖に袖を通し、前撮りをしてから姉の結婚式に参加しました。

母の振袖はどちらかと言えば可愛いイメージがあったので、凛としたイメージの私には叔母の美しくも可愛らしすぎない落ち着いた振袖も似合うという母の考えも嬉しかったです。

結果的に私は振袖を自らの手で選ぶことはできませんでしたが、叔母の美しい振袖を身に着けることができてとても誇らしかったです。

 

 

友人Nの成人式

 

その年の私の市の成人式は土砂降りでした。

隣の市に住んでいた友人Nの成人式も同じく土砂降りで、Nは「成人式は土砂降りだった、なんて記憶しか残らないのかな」と溜め息をついていました。

 

市の成人式が終わり土砂降りの中、車で移動した先は彼女が通っていた中学の同窓会兼、成人式です。

市の成人式よりも小規模ですが、久しぶりに顔を合わせた懐かしい同級生と話すことができて、とても楽しかったと言います。

そして最後に撮った集合写真を見て、彼女は目を輝かせました。

彼女の通っていた中学は女子校で、もちろんその場にも女性しか居ません。全員が振袖で並んだその集合写真は、まるでお花畑の様でした。

土砂降りの成人式の中で、思い出に残るお花畑。女子校出身者ならではのエピソードだなと思ったと同時に、たとえどんな成人式でも、振袖は人を笑顔にしてくれるのだなと思いました。

 

 

最後に

 

今回は私と友人の2つのエピソードを紹介しましたが、いかがでしたか?

自分で選ぶにしても誰かから受け継ぐにしても、振袖を着る以上、何か思い出は残るはずです。

このブログを読んでいただいたお母様や大切なお嬢様にも、振袖選びや成人式で素敵な思い出が残りますように。

 

 

 

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