お嬢様が成人式を迎えるにあたり、振袖を購入するかレンタルするか迷うお母様は少なくないと思います。
「何度も着られるし、大人への第一歩を踏み出す記念に、娘だけの振袖を仕立ててあげたい」
「着る機会もあまりないだろうから、レンタルで安く済ませて他の事にお金を使ってあげたい」
ご家庭の事情や、お母様の思いもそれぞれだと思います。ですが、成人式が終わって後になって「レンタルした方が良かった」「買った方が良かった」と後悔しないとも限りません。
今回は、振袖の「購入」と「レンタル」のどちらがどのようなご家庭に合っているのかをお伝えしたいと思います。もちろん、ここに書かれていることが全て正解というわけではございませんが、ぜひ、振袖選びの際の参考にしていただければなと思います。
悩んでいる理由やお嬢様が置かれている環境、嗜好品としての振袖を考える
購入するかレンタルをするか、迷ってしまう理由は沢山あります。しかし、それぞれのメリットとデメリットも沢山あり、挙げ出せばキリがないです。
成人式で振袖を着る上で、一番優先したいことは何でしょう。そこに焦点を当てて、購入すべきかレンタルをすべきかを考えてみましょう。
料金で悩んでいる場合
私達の人生はイベントにあふれています。振袖は未婚女性の第一礼装ですので、改まった場、例えば成人式の他には結婚式や大学の卒業式、祝賀会や結納など、様々な場面で着用することが出来ます。
それらのイベントに振袖を着ていきたいとお嬢様がおっしゃるのであれば、購入することをお勧めします。
振袖の相場はレンタルで数万～20万円。購入で20万～70万円ほどです。振袖は高価で、購入する際の初期費用は高く感じるかもしれませんが、様々なイベントがあることを見越し、そこで振袖を着たいと思うのであれば初期費用が高くても、購入した方がむしろ安く済む場合があります。
逆に成人式でしか振袖は着ないとお嬢様がおっしゃるのであれば、レンタルで十分かもしれませんね。
振袖を共有できる人がいる場合
振袖を姉妹で共有するご家庭は少なくありません。成人式で振袖を着たいと思っているお嬢様が2人以上いらっしゃるのであれば、購入を検討してみましょう。姉妹一緒に振袖を選ぶのも、良い思い出になるかもしれません。
また、振袖を共有するのは姉妹だけではありません。「ママ振」といって、お母様の振袖を受け継いでお嬢様がお召しになるご家庭も沢山いらっしゃいます。
思い出と共に、娘、孫、ひ孫と、代々受け継がれていく振袖になるかもしれませんね。
着物がお好きな場合
振袖は鮮やかな地に、美しい柄や模様が描かれています。そして、購入するにしろレンタルするにしろ、同じ振袖には二度と出会えないと思っていただいた方がいいと思います。
美しい伝統的な衣装をいつでも眺められるように手元に置いておきたい。自分のものにしたいと思われるのであれば、ご購入されることによって実現します。保管する場所は取ってしまいますが、プライスレスな充実感を味わえること間違いなしです。
反対に、着物は好きだけれど、同じ振袖には二度と会えないのであれば、一期一会を大切にして毎回違う振袖で色々な場所に参加するという考え方もできます。そう思う方へは、レンタルがお勧めです。手元に振袖は残りませんし、出費はかさみますが、多くの振袖に袖を通す体験はなかなかできません。思い出に沢山写真を撮りましょう。
振袖を購入する前に……
振袖を購入することが決まると、早速呉服屋さんに出向いて自分だけの振袖を仕立ててもらいたくなりますが、少しだけ立ち止まって考えるべきこともあります。
振袖はとてもデリケートです。脱いだら終わりのレンタルとは違い、成人式が終わった後にも湿気取りやお手入れなど、やることが沢山ありますし、保管する場所も取ります。
せっかく購入した振袖です。何度も気持ちよく着られるようにお手入れと向き合っていく必要があります。その点をよく考えてから、振袖購入に赴きましょう。
振袖をレンタルする前に……
振袖をレンタルすると本決定する前にも考えるべきことがあります。
それは振袖の柄や模様のことです。実は、「全く同じ振袖の人が成人式に2人もいた」という事態が稀に起こります。この多くはレンタル振袖で起こります。
安価な振袖は、着物の柄や模様がプリントされた量産品も出回っているからです。
もし他人と被っても問題ないと思うのであれば、小物を使ってオリジナリティを出しましょう。被るのは絶対に嫌だという場合は、昔に染められた着物や、一点ものをお願いすると良いでしょう。
みやこやの場合は、レンタル振袖であっても一地区一柄で同じ年度で重複することないように配慮しておりますので、ご安心してお選びいただけます。
まとめ
振袖を購入した方が良いのかレンタルした方が良いのか迷った場合は、成人式より先の未来を考えてみると良いでしょう。
振袖を手元に置いて大切に扱い、今後のイベントに着て行ったり、妹や姪、娘や孫に代々受け継ぎたい。そのどれかの気持ちが強いのであれば、購入する事をお勧めします。
他のことにお金を掛けたい。成人式より後のイベントに振袖を着て行く予定がない。それぞれ違う振袖を着て行きたい。このどれかの気持ちが強ければ、レンタルをお勧めします。
購入とレンタル。どちらが良い悪いということではありません。お嬢様が笑顔で成人式を迎えられることを心より願っております。
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