みやこやスタッフブログ 振袖について

振袖の模様に込められたあたたかな願い

色とりどりの花々や吉祥文様で彩られた絢爛豪華な美しい振袖は、ただ華やかに見えるよう花で飾り立てているのではなく、それぞれに子供の成長を願い、纏う者を守る切なる願いが込められています。

 

「桜」 日本一の愛されモチーフ

日本の国花である桜は、振袖の柄としてとても人気があります。生命が芽吹く季節の象徴であり、一斉に花を咲かせることから豊作や繁栄の意味も込められています。木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)との関わりから縁結びや安産、子育てを願う縁起物でもあります。振袖以外の着物はもちろん、帯やバッグ、髪飾りなどの小物にもよく用いられます

 

 

「菊」 邪気を祓う高貴な花

桜と並んで日本の国花の役割を果たす菊の花。9月9日の「重陽の節句」は菊の節句ともいい、平安時代にはこの日に菊花酒を飲み邪気を祓ったといいます。菊は漢方薬の原料でもありますし、食中毒予防のため刺身のつまとしても使われるほど、抗菌・解毒作用があることでも知られていますね。美しく、魔除けの力を持つ花として振袖にも好んで使われています。

 

 

「ぼたん・シャクヤク」 ゴージャスさではダントツ

美人をたとえて言う「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」という有名な言葉があります。

幾重にも重なる花弁が開いて咲き誇るぼたんは、中国では「百花の王」と呼ばれ「富貴」「豪華」「幸福」の象徴とされてきました。シャクヤクは「芍薬」と書き、万病に効く薬草として用いられてきました。無病息災の願いを込めて、古くから衣装を飾ってきたのです。

 

「あやめ・ショウブ」 剣に模される葉と大輪の花

「菖蒲」と書いて「あやめ」とも「しょうぶ」とも読み「勝負」「尚武」に通じることから武家の女性にとくに好まれてきた絵柄です。しょうぶ湯にも使われる香りの良い葉は、魔を祓う剣に見立てられ、魔除けや長寿への願いが込められています。

 

「椿」 グラフィカルなフォルムが特徴的

そのつややかな葉の青さから「艶葉木」と呼ばれたのが椿の語源と言われています。生命力にあふれる魔除けの木として、着物の柄に取り入れられるようになりました。花も葉もころんとまとまりの良いフォルムは、ブローチなどのアクセサリーでもおなじみです。

 

一口に花柄といっても、振袖に描かれる花々はすべて魔除けや生命力の象徴であり、子孫繁栄への切実な願いが込められたものばかりということがわかります。美しいだけではない、花々の意味を読み解けば、振袖選びもいっそう楽しくなることでしょう。

 

 

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