振袖の髪飾りは年々進化しています。伝統的な髪飾りからファシネーターのようなヘッドピースまで、色もデザインも豊富で目移りしてしまうかもしれません。
お気に入りの振袖が決まったら、つぎはたくさんの髪飾りの中から振袖に合うものを真剣に選びましょう。髪飾りには振袖の魅力をさらにアップさせるパワーがあります。理想の髪飾りとのマッチングで、トータルの振袖コーデを全力で楽しんでくださいね。
振袖に合わせる髪飾りの種類と特徴
振袖の髪飾りにはどのような種類があるのでしょうか。主なものをご紹介します。
つまみ細工
つまみ細工は江戸時代から伝わる伝統工芸です。布に「折り」や「つまみ」を施して、さまざまな花鳥風月を表します。かんざしなどを彩る髪飾りとしても用いられ、現代でも根強い人気を誇っています。
ドライフラワー
振袖でもくすみカラーが人気ですが、同様に、生花より抑えた色合いになるドライフラワーも好まれています。独特の質感が柔らかい雰囲気を醸し出してくれるので、しっとりと落ち着いた振袖コーデをお好みの方にぴったりです。
生花
生命力と華やかさに惹かれて、生花の髪飾りを選ばれる方もいらっしゃいます。日持ちはしないものの、だからこそ成人式当日のスペシャルな髪飾りとしてひと際目を引くでしょう。
造花
花の美しさを永遠にとどめることができる造花の髪飾りは、「花は好きだけど、扱いに気を遣いたくない」「髪飾りは想い出として残しておきたい」という方に良いでしょう。生花にはないようなカラーが楽しめるのも醍醐味です。
リボン
「可愛らしさ」の象徴として根強い人気を誇るのが、リボンの髪飾りです。大正・昭和レトロ風のコーデがお好きなら、大き目のリボンがおすすめです。
水引き
水引きは、和紙をこよりにして水のりで固めたものです。「未開封」や「魔除け」といった意味を持ち、ご祝儀袋にも使われます。振袖の髪飾りとしては、お祝い事を表すのはもちろん、デザインの大胆さやゴールドなどの色使いで、振袖コーデを華やかに仕上げてくれます。
紐
飾り紐の髪飾りも、多種多様なアレンジがきくため人気です。単体での使用よりも、つまみ細工×紐や造花×紐、水引き×紐のように、ほかの髪飾りと合わせて使われることが多いでしょう。
ピンポンマム
マムとは菊のことで、ピンポンマムとは、まん丸でピンポン玉のような形がかわいい菊の仲間です。生花や造花でUピンなどに固定されています。そのころんとしたフォルムから、ガーリーなコーデがお好きな方に選ばれています。
ファシネーター・ベレー帽
ファシネーターは、くしを使って頭頂部に装着する、花やレース、羽、リボンなどをあしらった小さなヘッドピースです。皇族や王室の女性が身に着けることが多いと言えばわかりやすいでしょうか。最近ではこのファシネーターを振袖コーデに取り入れる方も増えてきました。ファシネーターやベレー帽を合わせると、コーデが一気にモダンになります。個性的なコーデを楽しめるでしょう。
成人式の髪飾りを選ぶときのポイント
続いて、髪飾りを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。ポイントは次の３つです。
・振袖や帯との色合わせで選ぶ
・なりたいコーデのイメージで選ぶ
・髪色に合わせて選ぶ
ひとつずつ説明します。
振袖や帯との色合わせで選ぶ
髪飾りと振袖・帯の色合わせによって、全体の仕上がりの印象が大きく変わってきます。まとまりが欲しい場合は、着物や帯の柄に使われている色のものを選ぶと良いでしょう。髪飾りも主役級に目立たせたい、またはメリハリのあるコーデにしたい、という場合は振袖の地の色と反対の色（補色）を持ってくることで、アクセントの効いた仕上がりになります。
なりたいコーデのイメージで選ぶ
髪飾りにはさまざまな種類がありますが、なりたいコーデによっておのずと選ぶものが決まってきます。伝統的な装いにしたい場合は、つまみ細工や花系（生花・造花・ドライフラワー・ピンポンマム）の髪飾りがよく合います。ヘアアレンジに思い切りこだわりたい方は、飾り紐の自在さを活かすことで、あなただけのオリジナルなヘアスタイルも叶うでしょう。昭和レトロがお好きな方は大き目のリボンで「ハイカラ」な味付けに。さらにファシネーターやベレー帽を選べば、和洋折衷が素敵な、「令和のモダンガール」風に仕上がります。
髪色に合わせて選ぶ
髪色に合わせて選ぶのもおすすめです。髪色が黒髪か茶髪なのかで同じ髪飾りでも仕上がりの印象が違ってきます。たとえば水引きを黒髪に合わせればしっとりとした雰囲気になりますが、茶髪に合わせるとゴージャスになるといった具合です。また最近では金髪やピンクなどさまざまなヘアカラーと振袖コーデをリンクさせる方もいらっしゃいます。髪飾りとのマッチングもますますバラエティ豊かになり、見る人も同時に楽しませてくれています。
前撮りと成人式はちがう髪飾りで楽しむのもOK！
振袖を着る機会は人生のなかでも多くありません。そこで、もっと振袖を味わうために、前撮りと成人式はちがう髪飾りで楽しむのもおすすめです。
前撮りはもちろん、成人式でもご家族やご友人とたくさんのお写真を撮影します。髪飾りが違えば、同じ振袖でもコーディネートの雰囲気に変化があり、あとあと写真を見返したときにも新鮮に映ることでしょう。
前撮りと成人式のどちらかは生花を使った髪飾りにして、一日限りの美しさを楽しみ、一方は保管ができるタイプの髪飾りにするのも良いですね。
髪飾りは振袖と一緒に選んで理想のトータルコーデに
ここまで振袖に合わせる髪飾りの種類や選び方のポイントなどを見てきました。
髪飾りはWebショップからも購入できますが、できる限り振袖専門店で振袖と合わせながら選ぶことをおすすめします。なぜなら、髪飾りは、実際に着用する振袖との相性がとても大切だからです。
振袖専門店では、振袖や帯はもちろん、髪飾りなどの小物も多数取り揃えています。豊富な種類の中から好みの髪飾りをチョイスして、振袖やご自身の髪色などに合わせながら決めることができます。
みやこやでも、知識と経験豊富なスタッフが、皆さまの理想の振袖コーデが実現するように精一杯お手伝いさせていただきます。
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