みやこやスタッフブログ 振袖について

夏休みの振袖選びで必見! 成人式の着物・和文化 知っておくともっと楽しめる

夏休みの振袖選びで必見! 成人式の着物・和文化 知っておくともっと楽しめる

猛暑が続いておりますが皆様体調はいがでしょうか。

さて、お嬢様が高校生や大学生・専門学校生のご家庭では夏休み中に「成人式の振袖選び」を親子様でご検討中の方もいらっしゃると思います。
2023年1月に式典を迎える方は、成人式まであと半年。この夏がゆっくり選べるラストチャンスということで、最終決定の時期となりました。
当店「みやこや」のある足利市、太田市周辺地域のお客様は、とても早い方は3年前から始められるご家庭もありますが、多くの方が2年前や遅くとも1年前には振袖選びを始めていらっしゃいます。

 

そこで今回は、振袖選びの参考にしていただきたい「着物の格」に関することや「振袖の柄にこめられた意味」を、みやこやスタッフMがご案内いたします!

振袖には種類があります

振袖にも種類があることをご存じでしょうか?

振袖には「大振袖」「中振袖」「小振袖」と3種類あります。
振袖自体が未婚女性の第一礼装といわれ格式の高い着物なのですが、その中でもさらに格があります。

■大振袖(本振袖)

大振袖

大振袖とは袖の振りの長さが115㎝~120㎝もあります。3種類の振袖の中で最も格式の高い振袖です。
袖の中に振り布といわれる別布が入って仕立てられているため、通常の振袖の倍近くの生地が使われているたいへん贅沢な作りです。

皇室の未成年女性皇族が、外交や一般でいう結納にあたる納采の儀などの時にお召しになっている振袖もこの大振袖です。
皇室では一般とは違い準礼装の格付けになりますが、海外ご訪問時などにお召しの、絵画のような紋様の大振袖はとても美しく目をひきます。
結婚式では花嫁の打掛けや白無垢が大振袖です。

着付けた時に袖がくるぶしほどの長さになるものが多く、成人式などではおはしょりと言って腰で長さを調節し、裾を引きずらないように着付けるのですが、結婚式では裾も長く引きずるように着付けるため、とても豪華な印象になります。

ちなみに、二十歳のお嬢様にお買い上げの振袖を、ご本人のご婚礼衣装として仕立て直してお召しいただける場合もあります。

 

■中振袖

中振袖

袖の振りの長さが100㎝前後の振袖をさします。
現在成人式で最も多く着られている振袖が中振袖です。
着付けた時の袖の長さはふくらはぎほどになり、身長とのバランスが良く、立ち姿が美しく見えます。
成人式の他にも結婚式のゲスト、結納やお見合い、授賞式などさまざまなフォーマルの場面で着る事ができます。

 

■小振袖

小振袖

袖の振りの長さが65㎝~85㎝ほどの振袖です。
振りが短めで動きやすく快活なイメージで着ることができます。卒業式で袴を合わせて着られることが多いです。
3種類の中では一番格が低く、セミフォーマルの扱いになります。
卒業式やパーティー、観劇などにふさわしい振袖です。

 

着物の柄付け

フォーマルな着物である振袖。着物は柄付けにも意味があります。
振袖の場合は基本的にその多くが絵羽紋様ですが、近年人気の無地の振袖や、柄がポイント的に入ったタイプもあります。
対照的な絵羽紋様と小紋柄の特徴を知っておかれるとわかりやすいと思います。

■絵羽紋様

振袖や打掛け、留袖や訪問着などのフォーマルな着物に用いられる格式の高い柄付けです。
着物全体に柄が入っている総柄や肩、襟、胸、裾に柄が入っている肩裾模様がありますが、どちらも着物を広げた時に縫い目で柄が途切れる事なくつながっていて、1枚の絵画のような柄付けになっているのが特徴です。

■小紋柄

小紋

模様が繰り返し全体に入っていて、柄が縫い目で繋がっていないのが特徴です。
「小紋」着物はカジュアルシーンで着る着物であり、普段着として気軽に着用されます。

 

振袖の柄

振袖を良くみると、絵柄がいくつも組み合わされて描かれているのをご存じでしょうか。
振袖に描かれている1つ1つの柄は、おめでたい場にふさわしい願いや意味がこめられています。
華やかさや雅さだけでなく、お嬢様の人生の通過儀礼にふさわしい縁起の良い柄の意味から振袖を選んでみるのもおすすめです。
私自信が意味を知ってなるほど! と納得した柄を中心にご紹介します。

 

古典柄とは?

古くから日本人に親しまれてきた植物や動物をモチーフにした柄です。
そのもののいわれや成り立ちから「おめでたい」とされ、振袖以外の和服にも多く取り入れられています。
吉祥紋様。格調が高く豪華な柄。まさに成人式や結婚式など晴れの日にふさわしい柄です。

牡丹

牡丹は「百花の王」といわれ、花弁が何層にもなり、大輪の花を咲かせることから気品や豪華さ、幸福を象徴するとされている花なので振袖にはぴったりの柄ですね。

菊は邪気を払い、長寿を願う柄です。

扇はその形から、末広がりで縁起が良く、邪気を払って福を招くという開運の意味が込められています。

手毬

手毬は長い糸を使って作られていることから良縁を願ったり、丸い形から何事も丸くおさまりますように。という願いが込められています。

人気の桜柄。いくつもの花を咲かせ、春を知らせることから門出や富貴を表します。

宝尽くし

宝尽くしは、「打ち出の小槌」や「鍵」「宝珠」など、宝物のモチーフを集めた柄で福徳を呼ぶ、願いが叶うなどの意味を持ちます。

鳳凰

鳳凰は中国の神話にでてくる縁起の良い鳥として寺院やおみこしで目にすることが多いデザインですね。
鳳凰は想像上の生き物ですが、美しく豪華な見た目と愛や平和、幸福を呼ぶ鳥、天と地を結び吉兆を知らせる鳥とされていて、たいへん縁起が良い柄です。

四君子(しくんし)

四君子は竹、梅、菊、蘭を組み合わせた柄です。
中国では古来から徳と学識、礼儀を備えた人を君子といい、この4種類の植物の特徴が君子を連想させるといわれています。
それぞれ気品高くまっすぐで、逆境にも負けず鮮やかに咲くことからおめでたい柄として描かれます。

唐草

唐草は生命力が強い植物で、四方八方に伸びていくことから、繁栄や長寿をあらわす縁起の良い柄とされます。

青海波紋

青海波紋は穏やかな波がいくつも連なっていることから未来永劫の平和を願う紋様です。

麻の葉

麻の葉は神事でお祓いに用いられることから、魔除けとして好まれました。

振袖の染め

色とりどりで鮮やかな振袖は、染めや絞りなど、日本が世界に誇れる伝統技法が集結している作品なのです。
美しい着物は文化的価値の高いものも多くあります。
代表的な染め技法である「友禅」と「絞り」はぜひ知っておかれると良いと思います。

■友禅

多くの方が友禅染めという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
友禅は、京都の絵師であった宮崎友禅がデザインした着物が発祥とされています。
現在では多くの色で表現する染めの技法として有名で、手描き友禅と型友禅があります。
その特徴の違いから「京友禅」「加賀友禅」「江戸友禅」の種類があり、これらは三大友禅といわれています。

 

■絞り

古くから使われている技法で、白く残す部分の布を糸で括ったり、縫い絞めたり、板で挟むなどして染料が入らないようにして模様をつくります。
独特な凹凸や独特な色合いが特徴で、職人が手作業でつくるため、非常に手間と時間がかかり高価な値段がつく傾向があります。

 

まとめ

振袖や袋帯、和装小物類は日本の伝統文化であり、芸術品ともいえます。
お嬢様の好みや第一印象で決められる事も大切ですが、描かれる柄に親御様の願いや思いをたくすこともできます。

 

みやこやでは、さまざまな吉祥紋様が描かれた振袖を多数ご用意しております。
昔ながらの純和装スタイルも良いですし、古典柄振袖でトレンドを取り入れた着こなしをすることも可能です!
お嬢様やご家族様のイメージに合わせて組み合わせができるように、小物も数多くご準備しております。

みやこやの振袖はコムファースト展示会で一堂に見る事ができますので、ぜひお嬢様、ご家族様でお越しください。

 

2022年8月6日〜8月28日

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