こんにちは、スタッフKです。
7月に入りました。今年も後半に入ったということ、早いものです。
今回は、成人式ってなに? なぜ振袖を着るの? という素朴な疑問を解くことで、「振袖選び、はじめの一歩」をお伝えできればと思います。
「着物離れ」という言葉が聞かれるようになった昨今においても、成人式にはほとんどの女性が振袖をまといます。これまでの成長を喜び、大人になった節目を公私ともに祝う装いとして、やはり振袖は「晴れ着」の王道であり続けています。
成人式の起源は?
成人式の歴史を紐解くと、古くはなんと奈良時代にまで遡ります。通過儀礼として奈良時代に、数え年12~16歳の男子が行った「元服」という儀式がそれ。髪を大人の髪型に結い、服装も大人のものへと改めました。公家の女子の場合は「裳(も)」という、腰から下に纏う衣服を身に付ける儀式「裳着」を12~16歳で執り行いました。垂らした髪も結い上げる髪上げも行われ、こどもの髪型から大人の髪型へ変わりました。しかし、これらは上流階級のしきたり。庶民には庶民の成人式的な儀礼があったとされています。
今のような成人式が始まったのはいつ?
さて、このように昔は20歳よりずっと前に行われていた通過儀礼ですが、現在と同じく「20歳に成人式」となったのは、戦後のことです。地域の新成人が集まる成人式の始まりは1946年埼玉県で開催された「青年祭」と言われています。それが全国に広まり、1949年1月15日が「成人の日」に制定されました。
なぜ成人式に振袖を着るのか?
洋装の場合、TPOに合わせて、フォーマルウエア、カジュアルウエアなどを使い分けますね。着物も同様で、留袖、訪問着、振袖など様々な種類を使い分けます。未婚女性の正装は振袖です。成人式は、冠婚葬祭のなかでも「冠」、つまり「最も格式の高い場」なので、振袖で臨むのがマナーとなっています。
魔除けの意味合いも込めている
長い袖を振る仕草が「魔を祓う」「厄除け」になると思われていることがありました。子どもに病気や厄が取り付かないようにという願いを込めて、振袖を着せていた時代もあるそうです。そして、もちろん振袖は「冠婚葬祭のマナーだから」というだけでなく、特有の華やかさがお祝いの雰囲気を一層盛り上げてくれる装いです。ぜひ、お嬢様には、未婚女性の特権を謳歌していただきたいと思います。
成人の誇りを表す「振袖姿」
成人の日は「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を励ます」日です。振袖は、着る人に自信を与えてくれる不思議な力があります。背筋がピンと伸びて、心が高まるあの気分は、洋装ではなかなか味わえないもの。魔除けや寿ぎの意味合いが込められた吉祥文様や色合い、技術には日本文化が凝縮され、お祝いにはぴったりです。振袖を身にまとったお嬢様は、新成人としての心地よい緊張感と感謝の気持ちに包まれることでしょう。また、ご家族はその立派なお姿を見て、お嬢様が大人になった節目を一層感じ入られることと思います。
振袖選び、いつ始めるか
さあ、いよいよ振袖選びを始めましょう。具体的にはいつごろから、何から始めるといいのでしょうか? 「日本きものシステム協同組合」の調査によると、成人式の2年前の春頃~夏頃には準備を考え始めたという方が全体の半数近くを占めていました。お気に入りの振袖を確実に決めておくために、早めに活動をスタートする方が多いという結果ですね。このことを踏まえると、来年に成人式を迎えられる方は、今から振袖探しを開始しても早すぎるということはないようです。
現在は、成人式当日だけでなく、素敵なロケーションでご親族の思い出を作る前撮り写真も人気です。前撮りのスケジュールなども考慮し、振袖探しの時間に余裕を持って臨むことは安心につながります。
はじめの一歩は、イメージづくりから
まずはイメージづくりから始めましょう。ウェブやカタログでいろいろな振袖を見るのがオススメです。いろんな写真を眺めるにつれ、徐々にイメージが固まってくるはずです。親子で一緒に見るのもいいですね。お嬢様の意見を尊重しながら、お母様は一番の理解者として時にアドバイスすることで、より充実した振袖選びになることでしょう。身近に成人式を迎えられた方がいたしたら、どのような振袖選びをしたか、また当日までの体験談を尋ねてみるのも一手です。
みやこやの「振袖コレクション」ページでは、只今、新作を掲載しています。
色別、雰囲気別にタグ付けされており、お好みのイメージを検索しやすいと好評いただいております。振袖だけでなく、小物選びやメイクの雰囲気の参考にもなりますよ。
そして、イメージが固まってきたら、店頭で実物を見てみてください。みやこやでは振袖試着会を毎日開催しております。百聞は一見にしかず。ぜひたくさんの振袖をお試しいただき、運命の一着を見つけてください。
ご試着ただくことで実際のお顔映えも確認できますし、前撮りについてのご相談や、ささいな疑問解消にも役立てるかと思います。ぜひ、お気軽にご来店ください!