「二十歳の記念式典(旧成人式)では、娘に私の振袖(いわゆるママ振袖)を着てもらいたい!」
そう考えるお母様も少なくありません。
ママ振袖にはさまざまなメリットがありますが、意外に見落としがちな注意点もあります。
そこで今回は、晴れ舞台でママ振袖をお嬢様に着てもらうために、どのような点に注意すれば良いのか解説します。
ママ振袖のメリットと注意点
ママ振袖をお嬢様に着てもらいたい場合、メリットだけでなく注意点も知っておくことが大切です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ママ振袖のメリット
ご家族の想い出を共有できる
お母様の振袖をお嬢様が引き継いで着用することで、ご家族の想い出や歴史を皆で共有することができます。
お母様の若かりし頃に、そのまたお母様(お嬢様にとってはお祖母様)とご一緒に選ばれた振袖にまつわるお話や、当時のエピソードなどを語り合えるのもご家族にとって素晴らしい体験になるでしょう。
ほかのお嬢様と被りにくい
振袖は二十歳の記念式典という特別な日に着用するものなので、自分だけのオリジナリティに溢れるスタイルにしたいものです。
ママ振袖は制作されたのが何十年も前なので、ほかのお嬢様と色柄が被りにくいという良さがあります。
費用を抑えることができる
二十歳の記念式典のために新しい振袖や小物一式を揃えると、どうしてもある程度の費用がかかってしまいます。
ママ振袖を活用すれば、帯・小物の新調費用や、前撮りや当日のヘアメイクの費用のみで済ませることができるでしょう。
ただし、着物の帯はお品によっては着物そのものよりも高額になることもあり、費用を抑えようとすると選べる選択肢が少なくなる可能性もあります。
一生に一度の記念の晴れ姿なので、お母様の振袖をより引き立ててくれるすてきな帯を合わせて、お気に入りのコーディネートに仕上げたいというご希望も、当店「みやこや」でもよく伺います。
もし、ママ振袖でご相談いただく場合は、最初にご予算やお好みの雰囲気を教えていただきましたら、みやこやスタッフがご希望に合わせてお見立てさせていただきます。
ママ振袖の注意点
続いてママ振袖の注意点を見ていきます。
サイズが合っているか
お母様とお嬢様でサイズが違うことはよくあります。
身長差が10㎝以内なら、なんとか着付けで調整ができることが多いです。ただし、腕が長いと裄が足りずにおかしなバランスになってしまい、お仕立て直しが必要になることもあります。
保存状態は良好か(シミ・カビ・虫食いなど)
お母様が着用されたあと、ずっと大事に保管していたから保存状態も良いはず…そう思っていざ出してみると、シミやカビ、虫食いなどがあるケースは意外に多いものです。シワや防虫剤の匂いが気になることもあります。
その場合はクリーニングなどのメンテナンスに出す必要があるでしょう。
帯や小物は揃っているか
振袖は着物だけがあればOKではなく、帯や小物が必要です。足りないものはないかチェックしましょう。
お母様のものを使用できればそれでも良いのですが、経年劣化で使用できる状態にないことも。特に、安全面から見ても「草履」は要注意です。必ず履いて確かめる必要があるでしょう。
また、帯や小物を新調することで、お母様の想い出を受け継ぎつつ、自分好みのコーディネートを楽しむことができます。
ママ振袖を着るための準備期間は?早めのチェックが肝心!
振袖を一からすべて揃える場合は、早ければ2~3年前から準備がはじまります。ではママ振袖の準備はいつぐらいからスタートすればよいのでしょうか。
ママ振袖の場合、ずばり遅くとも1年前ぐらいからのスタートをおすすめします。
というのは、保存状態が良くない場合クリーニングに2~3か月、お仕立て直しが必要ならさらにそこから2~3か月かかる上、小物の準備や前撮り・当日お仕度の手配など、やるべきことは案外たくさんあるからです。
ママ振袖にありがちなトラブルを解決し、安心して二十歳の記念式典(成人式)を迎えるためにも、とにかく早めのチェックが肝心と言えるでしょう。
ママ振袖のことなら、何はともあれ振袖専門店へ相談を
お嬢様がママ振袖を着て二十歳の記念式典に出席するためには、早めのチェックが肝心とお伝えしました。とはいえ、お母様やお嬢様だけでは事前のチェックとそのあとの正しい対応が難しいものです。
そこで「娘には私の着た振袖を着てもらいたい!」と思い立ったら、何はともあれ振袖専門店に相談しましょう。(「ママ振袖」のプランがある店舗に相談してください。)
まずお母様の振袖一式をお店に持っていきましょう。このとき、お母様とお嬢様とお二人揃ってのご来店が必要です。
専門店スタッフがお母様の振袖の保存状態をすみずみまで確認し、お嬢様に着付けをして、好きなテイストをうかがいながら新しい帯や小物などを合わせてコーディテートをします。
その上で、おもに以下の点についてプロの目から見た的確なアドバイスがあるでしょう。
・サイズのお直し
・しみ抜きやクリーニング
・帯や小物のレンタル
・トレンドのコーディネート
・前撮りや当日の着付け・ヘアメイク
・万が一着られる状態ではない時のレンタルプランなど
これらをひとつひとつご自身でクリアしていこうとすると、膨大な時間がかかる上、専門知識がなければ何が正しいのか判断できないこともあります。
専門店に相談することで、お母様の振袖をお嬢様に着ていただくためには何をどうすれば良いのかがはっきりとして、安心して二十歳の記念式典を迎えることができるでしょう。
ママ振袖でつなぐご家族の想い出
お母様の振袖をお嬢様が着継がれることで、二十歳の記念式典がよりいっそうご家族にとって大切な想い出になります。
栃木県足利市・群馬県太田市の「みやこや」でも、お母様の振袖をお嬢様に着てもらいたいというご相談は数多く承ってきました。
これまでにもたくさんのお嬢様が、お母様の振袖を活用しつつ、帯や小物を新調することで自分好みの着こなしを楽しんでおられます。そんなお嬢様の振袖姿にご家族の感動もひとしおのようです。
二十歳の記念式典が、ママ振袖を着たお嬢様とそのご家族にとって素晴らしい一日となりますよう、みやこやスタッフ一同全力でサポートさせていただきます。
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みやこやは創業106年の老舗呉服店です。
毎年500名様以上の「二十歳の記念式典(旧成人式)」に関する準備や相談を承っており、
両毛地区最大級の品揃えとサービスで、地域の皆様にお引き立ていただいております。
振袖に関することなら、どんなことでもお気軽にご相談ください。
みやこやの知識と経験ゆたかな専門スタッフが、いつでもお力添えいたします。
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◎電話をかける
・足利店 0284-70-6788(年中無休)
・太田店 0276-30-3399(火・水定休)
みやこやは栃木県足利市、佐野市、群馬県太田市、館林市など両毛地区から多くのお客様にお越しいただいております。
成人式の準備や振袖の前撮り撮影に関するお手伝い、着物に関するご相談は、老舗の着物専門店みやこやにお気軽にお声がけください。